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阿蘭陀風説書
G.ヘンミィ 寛政9年(1797) 江戸東京博物館蔵 【国指定重要文化財】
長崎に来航したオランダ船や唐船は、海外情報を長崎奉行所を通じて幕府に提出する義務があった。その報告書は「風説書」と呼ばれ、幕府が国際情報を入手するための重要な文書であった。本資料は風説書の原本として現存する唯一のもので、寛政9年(1797)の商館長G.ヘンミィによる報告。内容はフランス革命後の欧州の動乱について詳しく、とりわけオランダとイギリスが戦争状態にあることを記している。