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「ヤポンス・ロック」を着たF.ライデッカー肖像画
作者不明 1690年頃
アムステルダム国立博物館蔵
VOCがオランダ市場に紹介した「ヤポンス・ロック(日本の着衣)」は、その珍しさと異国情緒から富裕層の間で流行し、このような肖像画を描かせることが一種のステータスシンボルにすらなった。画家の表現から生地はおそらく絹と判断されるが、襟元と袖口にはレース飾りを加え、豪華な印象を与えている。像主はオランダ南部ゼーラント州の財務部相談役をつとめたF.ライデッカー(1650-1718)。