塩そのものが持ついろいろな性質(せいしつ)が、身近な工業製品(せいひん)に利用されています。皮なめしやイオン交換樹脂(こうかんじゅし)の再生(さいせい)、染料(せんりょう)、合成(ごうせい)ゴム、いろいろな化学薬品(かがくやくひん)の製造(せいぞう)などに塩が使われています。
家畜用
(かちくよう)
塩は、牛などの草食動物にも必要(ひつよう)だ。牧場ではエサにまぜたり、かたまりの家畜(かちく)用塩を自由になめられるようにして育てる。だから、牛乳やバターやチーズ、牛肉や豚肉(ぶたにく)なども、塩がなければできない。
砂糖
(さとう)
塩は入ってないが、白い砂糖を作る工場で塩を使う。砂糖液(さとうえき)の中の色のもとをイオン交換樹脂(こうかんじゅし)にすいつけてとりのぞく。よごれたイオン交換樹脂を元に戻(もど)すのに塩水が必要なのだ。
道路の塩
水は0℃で凍(こお)るが塩水は0℃以下になっても凍らないから、塩をまいておくと雪が降(ふ)っても道路が凍らない。車の安全を守る塩だ。
カツオ漁船
(ぎょせん)の
塩(冷凍)
(れいとう)
水は0℃で凍るが、こい塩水は-21℃まで凍らない。漁船の水槽(すいそう)に入れたこい塩水を-21℃に冷(ひ)やし、とれたカツオを入れれば、すばやく凍らせることができる。冷凍用の塩だ。