象牙牡丹人物彫りきせる筒
人物が彫られたきせる筒。実用に堪えうる強度を保ちつつ、適当な薄さまで象牙をくりぬくには熟練の技が必要とされました。明治時代の廃刀令施行以降、鞘師(さやし)が象牙のきせる筒を手掛けるようになると、牙彫の技術も相まって、筒だけでも高値で取引されるようになりました。