たばこと塩あれこれVarious topics of tobacco and salt

ミュージアムコレクション

たばこ盆

紫檀(したん)波蒔絵手付きたばこ盆

紫檀(したん)波蒔絵手付きたばこ盆
装 飾金銀木地平蒔絵 紫檀波彫り
火入れ銀波に兎彫り
きせる真鍮吸口銀駄六(だろく)形きせる
寸 法19.6×22.3×14.4cm
その他越前松平家伝来

※こちらは常設しておりません。

紫檀材の木地(きじ)に、銀漆で波、金漆で波頭を描いたたばこ盆ですが、波は、たばこ盆上部の木彫りの枠、さらに銀の火入れの火屋(ほや)部分にも彫られています。さらによく見てみると、火屋の口は三日月形に開き、最上部には走る兎が乗って、琵琶湖に映る月と波を走る兎の意匠である謡曲の「竹生島」を表現したたばこ盆であることがわかります。越前松平家伝来とされ、高尚な意匠の好みが感じられます。