たばこと塩あれこれVarious topics of tobacco and salt

ミュージアムコレクション

ポスター

原画「ピーコック」

原画「ピーコック」
時代明治35年(1902)頃
寸法75.3×50.6cm
村井兄弟商会
伏木英九郎画 水彩画

※こちらは常設しておりません。

村井兄弟商会というたばこ業者の製品、「ピーコック」のポスターの原画です。馬(ペガサス?)がうまい、とシャレをいい、それは地球をも股に掛けるほど、という意味のデザインでしょうか。文字の配置など、幾度も修正したあとが見られます。

明治37年(1904)にたばこに専売制が導入される以前、たばこ産業は大小さまざまなたばこ業者によって支えられていました。村井兄弟商会もそんな業者の一つですが、天狗の岩谷商会とは二大業者として派手な宣伝を行い、パッケージやポスターのデザインの重要性に早くから気付いていました。村井と岩谷は、印刷会社にも出資して近代的な印刷技術を導入し、その後の印刷業界の発展に大きな役割を果たしました。