たばこと塩あれこれVarious topics of tobacco and salt

ミュージアムコレクション

浮世絵

二代歌川豊国画「樵婦」

二代歌川豊国画「樵婦」
絵師二代歌川豊国
名称樵婦
時代天保5年(1834)頃
形状団扇絵錦絵
版元 小島屋重兵衛版

※こちらは常設しておりません。

「歌川豊国」という絵師は、歌川派隆盛の基盤を成した初代と多作で知られる三代(国貞)がよく知られています。間に挟まれた二代豊国は、作画時期も短く、あまり評価されていませんが、初代の作風を継承した実力のある絵師でした。この作品は、団扇(うちわ)に貼ることを前提に制作されたもので、「団扇絵(うちわえ)」と呼ばれるものです。

全体的に意識して藍色(あいいろ)を多く使用していますが、この色はベロリン藍(ベロ藍)と呼ばれる、西洋から伝えられた新しい青色顔料です。樵婦(しょうふ)とは、樵(きこり)の女性という意味で、山に入り、薪(たきぎ)などを集めて売ることを生業(なりわい)とした女性です。