たばこと塩あれこれVarious topics of tobacco and salt

たばこの歴史と文化

たばこ文化の伝播

コロンブスの航海

1492年、黄金の国ジパングを目指して大西洋を西に向かったコロンブス(1451〜1506)は、苦しい航海の末、サンサルバドル島に到達しました。ヨーロッパの人々にとっては未知の新大陸への道が開かれた大きな出来事でした。そこには彼らが想像もしなかった豊かな自然と文化がありました。たばこも、新大陸原産の珍しい植物のひとつとして、ヨーロッパに伝えられました。

*コロンブスとたばこの出会い(想像図)

コロンブスの探検隊は、スペインのパロス港を出帆してから71日目の1492年10月12日金曜日の早朝、西インド諸島のひとつの島に到達しました。王旗と十字架を先頭に上陸し、友好のしるしとして、先住民にガラス玉と鏡を贈ると、彼らは返礼に珍しい果物などとともに「香り高い乾燥した葉」を差し出しました。これが、ヨーロッパの人間がたばこに接した最初の瞬間です。

コロンブスとたばこの出会い(想像図)

*サンタマリア号

新大陸到達に大きく貢献したサンタマリア号は、航海途中の1492年12月25日、ハイチ岬沖で座礁したのちに解体されて、最初の入植者の住居材として使用されたため現存していません。この模型は、航海日誌に書かれている船体の記録や当時の船舶に関する文献をもとに復元したものです。

サンタマリア号