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たば塩スタッフが近況やさまざまな活動について、最新情報をお届けします。

「デスク周りの引っ越し準備のその前に…」2014.1.31

新しい年を迎えて早ひと月が経ちました。みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

例年に比べて寒いような気がしているのですが、これは現在、当館の空調が、私たちが仕事している5階の事務所と6階の収蔵庫フロア以外は止まっているからかもしれません。17時55分になると事務所の空調も止まるのですが、その途端、冷えが加速する感じです。さらに、お客さまのいらっしゃらない広々としたフロアも寒い気分に拍車をかけます。

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公園通りも冬めいたようす。館前庭のけやきもすっかり葉っぱがなくなって、寒そうな雰囲気が伝わってきませんか?

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渋谷公会堂の前にある大きな時計の下には温度表示がされています。昼前で「2℃」でしたので、都心としては寒い日でした。

前回の「たば塩ブログ」でご紹介しましたが、昨年の秋から年末までは、所蔵資料の整理をはじめ、収蔵庫や器材庫の清掃を学芸スタッフ一同、ほとんど毎日、時間を決めて行っていました。先日、資料ごとの主担当が決まり、さらなる整理作業が始まる予定です。

年が明けての大きな変化は、新館に向けた打ち合せがぐんと増えたことでしょうか。「たばこ」と「塩」を始め、各部門を担当する学芸員は、展示業者さんとの打ち合せがたくさん入ってきています。どのような展示にするかといった内容の打ち合せは、以前から何度も重ねられてきましたが、今年になって、新展示室のキャプションパネルの文字の大きさ、字体、取り付ける位置、また作品用の展示器具など、実際の制作に向けた細かい検討が進んでいます。新館がぐっと現実味を帯びてきました。いよいよといった感じです。

さて、収蔵庫などの清掃や資料整理、新博物館に向けた打ち合せに隠れているようですが、身近なところにも大きな作業が…。それは、事務所の引っ越しです。「事務所の引っ越し」というと、全体で行う大きな作業といった響きがありますが、大きな作業への準備として、そこに机を置く各自の荷物の引っ越し準備、その前段に立ちはだかる身の回り整理が必須であることが、こちらもまた現実味を帯びてきました。

昨年行った収蔵庫などの清掃は、学芸スタッフ全員で行ったため、『よし、やるぞ』という空気に背中を押されての作業でしたが、各自の机となると、自覚が必要不可欠ですね…。開館時には、日常業務にかまけ、机周りには書類やら何やらがずいぶん積み重なりました。にわかに焦り出し、先日から少しずつ手をつけ始めているのですが、書類や資料の山は、「自分の仕事アーカイブ」のようです。

私が広報担当であることから、ニュースリリースに関わる資料、広告関係資料、校正紙、掲載誌…。さらに、各展覧会の企画書、ちらし・リーフレットなどの印刷物…。『この展覧会は想定していた入館人数よりずいぶん来館していただけたな』『この企画は広報いい感じだったかな。これはもうひと息だったな』『それにしても、当館の企画・特別展も多彩だなぁ』(すべて心の声)などなど、まさに走馬灯のように思い返しました。加えて、先輩や同僚からの出張や旅行のお土産や展覧会関連グッズの数々が現れ、懐かしい思い出にひたったりして…。しかしながら、そんな余裕はないことに気づいたりして…。日々の自分の積み重ねがこの机を生んだわけですが、なかなかの重労働になりそうです。

念のため申しておきますと、きちんとした机のスタッフももちろんいます。そして、そうでないスタッフもいます。恥ずかしながら私は、後者代表なのであります。

私の机周りを整理したところ、このように多彩なものが出現。

私の机周りを整理したところ、このように多彩なものが出現。久しぶりの再会となったアイテムも…。お土産もあれば、当館で開催した展覧会の関連グッズもあり、にぎやかです。実はまだまだ仲間がいます。

このふしぎなものは、グアテマラの「マテ」。ひょうたんに柄を彫った楽器のようなもの。種が入っていて振ると音がします。以前開催したラテンアメリカ音楽の展覧会の際のものでしょうか? あどけない顔でこちらを見つめています。机の隅で2つばらばらにホコリにまみれていましたが、再会です。

このふしぎなものは、グアテマラの「マテ」。
3〜4年ほど前の夏、当館入口のシンボルモニュメント横の空間に落ちていた野鳥「カワラヒワ」の写真です。

3〜4年ほど前の夏、当館入口のシンボルモニュメント横の空間に落ちていた野鳥「カワラヒワ」の写真です。ひなちゃんと名付けました。こんな野鳥が渋谷公園通りに!? と驚きました。巣から落ちたようすでしたので、親鳥を待ちました。1日経っても迎えに来なかったため、一晩だけ世話をして、翌日、先輩といっしょに千葉県の某野鳥センターに連れて行き、保護していただきました。神南のたば塩には、こんな思い出もあります。

ちなみに、事務所の移転は今年の秋ごろを予定しています(新館オープンは来年の春ごろを予定)。果たして、全体で行う作業と合わせて各自きちんと引っ越しの準備ができるでしょうか。事務所の写真をアップするのは、今はちょっと…という感じですので控えますが、いずれ、長い間お世話になった事務所も撮影し、みなさまにもご紹介したいと思います。

私の机周りを整理したところ、このように多彩なものが出現。

事務所入口に鎮座する「喫煙の像」。見覚えのある方もいらっしゃるのでは?そうです。博物館入口でみなさまをお迎えしていたシンボルモニュメントの縮小版です。

このふしぎなものは、グアテマラの「マテ」。

今回は、事務所の一角にある応接室だけご紹介します。休館中で頻繁な来客がない現在、ここでは専ら新館に向けた打ち合せを行っています。展示業者さんとの打ち合せのほか、館内ミーティングもここで行います。

今回はなんだか、整理整頓、片づけの話ばかりになってしまいましたので、最後にご近所の冬の景色をお届けします。

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代々木公園です。当館から代々木公園までは歩いて10分くらいでしょうか。

この日、東京にも雪の予報が出ていました。雪の代々木公園を撮ろうと気合いを入れていましたが、そう上手くはいきませんでした。

博物館から公園へ続く道。

博物館から公園へ続く道。

さまざまなイベントが行われる場所でもある代々木公園。日本各地の物産展、各国のイベント、渋谷区民祭などが行われる土日祝は、たくさんの人でにぎわいます。こちらに参加した人々が、公園通りを行き交い、当館にもご来館くださいました。イベント開催日は、我々スタッフも昼休みや終業後に訪れたものです。また、イベント帰りのお客さまからは、活気のおすそ分けをいただく感じもして楽しみにしていたものでした。

撮影しながら、代々木公園ともお別れか…と寂しい気持ちになってきました。けれど、墨田区でまた新しい出会いが待っていますね!

お客さまを新しい博物館でお迎えするのはまだ先、来年の春ごろとなります。それまで、この「たば塩通信」を通して館やスタッフの情報をお届けしますので、今年もよろしくお願いいたします。(Y・H)