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たば塩スタッフが近況やさまざまな活動について、最新情報をお届けします。

「安全祈願と新館見学、そして引っ越しに向けて…」2014.10.31

こんにちは。ひと月のご無沙汰でしたが、みなさまお変わりありませんか?
 10月になってからの方が暑い気がしていましたが、ここのところでぐっと肌寒い日が増えてきました。自然災害のニュースが多い月で、1週間に2つの台風がくるなど、例年とは異なる気象に戸惑うこと、度々でした。

渋谷のたばこと塩の博物館の近況はというと、先月号ブログのコピー&ペーストかと思われてしまいそうですが、今月号でも同じことをお伝えします。打ち合せに次ぐ打ち合せの日々を送っています…。

そんななか、新館に向けていくつか出来事がありました。

墨田区横川の新館の外装工事が終了して、その姿を現しました。近くに行かれた方は、もうその姿をご覧になっているかもしれません。

以前にもお伝えしたとおり、新館は、倉庫の半分を博物館にリニューアルするものです。今年の5月ごろ見学に行った時から9月のはじめごろまでは、工事のための囲いがあったので、私の記憶の中には、倉庫の姿が残っていました。それが、博物館になっていました!

外観が姿を現しました。

外観が姿を現しました。手前には植栽のアプローチがあります。向かって左側には、先月渋谷を旅立った「喫煙の像」が置かれました。

「喫煙の像」

「喫煙の像」。墨田でも博物館入口でみなさまをお迎えします。これからは、春夏秋冬、墨田の景色を眺めていきます。

「村井兄弟商会の工場門柱」

先月、「喫煙の像」とともに渋谷を後にした「村井兄弟商会の工場門柱」も、無事墨田にやってきました。移送のため、一度パーツごとに外されましたが、元通り立派な門柱になっています。

完成予想図として、図面で観ていたのと同じです!さらに、入口までのアプローチには植栽があって、とてもいい感じです。設計の方はもちろん、実際に工事に携わってくださった方に深く感謝です。

そんなわけで、外観は堂々とした姿を現し、内側も部屋ごとの輪郭などができましたので、次は、内装工事・展示制作の番です。これにあたって、2014年10月8日大安吉日、内装・展示制作物を担当する展示業者のみなさんとともに、墨田区向島の牛嶋神社に安全祈願に行ってまいりました。牛嶋神社はとても歴史のある、風格をたたえた神社でした。安全祈願ということで、拝殿にあがり、祈祷しました。館のスタッフと業者さん合計19人で、新館、そしてそこに携わる人たちの安全をお祈りしました。歴史ある拝殿のなか、神主さんの祝詞、拍手の音などに背筋が伸びる思いでした。

隅田公園

隅田公園に隣接しているので、公園を通ってのお参りもまた素敵なのではないでしょうか。私は初めての参拝でしたが、境内の広さ、歴史を感じるお社はとても素晴らしいものでした。当日、快晴だったこともあり、前途に向けて明るい気持ちになりました。

さて、神社に着いて気づいたのですが、鳥居にとても特徴がありました。後で調べたところ、三輪鳥居という珍しい様式のようです。

また、境内には撫牛がいました。微笑んでいるようなお顔をされています。自分の身体の悪いところをなでると治るとのこと。慈悲深い牛さんです。これから私たちたば塩スタッフのホームタウンになるこの土地。なんだか安心しました。

撫牛さん

撫牛さん。身体の痛いところと同じところを撫でれば治してくれ、撫牛さんにかけたよだれ掛けを子どもにかけると健康に育つ(墨田区ウェブサイトより)とのことです。

安全祈願の後、新館の館内見学が行われました。部屋割りができていて、すでに基本的な設備はほとんど備わっています。建物の中は新しい匂いがして、今までまったく実感がなかった移転にも、少しだけ、「ここで新たにスタートするんだ」という気がしたものです。まだ空っぽの展示室や事務室。内装が完成し、展示室に制作物や資料が設置されたらと想像すると、私も楽しみです。

さて、話は渋谷の館に戻って…。これもまた、毎回のように、自らに言い聞かせるような気持ちで触れていることですが、引っ越しの話題です。私だけでなく、多くのスタッフが「やらねばならぬ」の気持ちはありながら、進んだ感じのない事務所。一部手を付けているスタッフもいるので、変わったような、変わらないような渋谷の事務所。引っ越しに向けた担当者による外部との打ち合せ、そのアナウンスはすでに進められてきており、「やらねばならぬ」気持ちと雰囲気の醸成はできてきているのですが、行動になかなか結びつかず…。

そんな中、ついに業者さんによる「引っ越し段取り説明会」がありました。この業者さん、博物館では通常、資料の輸送、移送や展示作業などのお手伝いをしていただいているのですが、今回は引っ越しでお世話になります。説明は、段ボールの組み立て方から、運ぶ先によるラベルの記入の仕方、梱包時のテープの使い分けなど、非常に詳細に渡っていました。もう、逃げられない…。

以前のブログにも書きましたが、現在、何かと活躍している視聴覚ホール。ここが引っ越し準備にとって大事な場所になります。その前に、ホール内の大整理を行いました。

講演会や映画上映会などでみなさまに親しんでいただいた視聴覚ホール

以前にも触れましたが、講演会や映画上映会などでみなさまに親しんでいただいた視聴覚ホール。貴重なスペースとして、引っ越し荷物の置き場の役目を得ました。この部屋の収納スペースには、みなさまにお使いいただいた椅子やテーブルがたくさん入っていました。まず、このホールの片づけからと、スタッフみんなで整理作業をしました。

視聴覚ホールに収まっていたテーブルや椅子、その他もろもろの什器を、要・不要で選別しました。

視聴覚ホールに収まっていたテーブルや椅子、その他もろもろの什器を、要・不要で選別しました。新館でも使用するものは、「塩の常設展示室」に置きました。

そして、引っ越し用段ボールが届きました。まずは、準備した視聴覚ホールを置き場としました。それは、すごい数でした。ただ、これらは、図書資料用です。事務所やその他のスペースの段ボールはまた随時くるのです。どうなるのでしょう!?

段ボール、エアキャップ(プチプチ)、ラベルの山…。

段ボール、エアキャップ(プチプチ)、ラベルの山…。こうして、背中を押されていくのですね…。

書庫の図書を箱詰め、運び出しするスタッフ。

書庫の図書を箱詰め、運び出しするスタッフ。当館が所蔵する図書資料5万点を超えますので、引っ越し業務の中でもとても重要で大きな作業です。

書架いっぱいに収まっていた図書ですが、徐々に空きスペースが増えていっています。

書架いっぱいに収まっていた図書ですが、徐々に空きスペースが増えていっています。

書庫には、移動式の大型書架が備えられていますが、その他、書庫の片隅に所狭しと2つの棚が置かれています。

書庫には、移動式の大型書架が備えられていますが、その他、書庫の片隅に所狭しと2つの棚が置かれています。脇役の風情の白・茶色2つの書棚だけで、合わせて70箱の段ボールになったとのこと…。驚きました。すべての図書を箱詰めしたら、一体…。

視聴覚ホールに収まっていたテーブルや椅子、その他もろもろの什器を、要・不要で選別しました。

そして…。
図書に関しては段ボール詰め作業がほぼ終了しました。視聴覚ホールに運ばれましたが、その数、圧巻です。

先月号で、「私たちたば塩スタッフには、『引っ越しに向けた秋』となりそうです。」と記しましたが、まだ始まったばかりです。秋はどんどん深まっているのに…。しかし、来月はきっと違った雰囲気のご報告をすることになることと思います。それでは、またひと月後に! (Y・H)