たば塩通信News

たば塩ブログ

たば塩スタッフが近況やさまざまな活動について、最新情報をお届けします。

「パワーアップした新生“たば塩”の見どころや
オススメをご紹介します!」2015.5.29

ひと月のご無沙汰でしたが、みなさまお変わりありませんか?先月ブログをお届けした頃は新緑だった葉の色は深みを増し、夏に向かっていることを実感しています。

そして、たば塩は、リニューアルオープンからひと月が経ちました。

たば塩正面玄関へのアプローチの植栽の緑がきれいです。

たば塩正面玄関へのアプローチの植栽の緑がきれいです。ここの緑色も日に日に深まっています。

開館日、翌日はお天気にも恵まれて、本当にたくさんの方にいらしていただきました。連日、開館前から並んでいただき、とてもありがたく、うれしい気持ちでいっぱいでした。ゴールデンウィークに突入してからもたくさんのお客さまにいらしていただき、館内は華やいだ雰囲気でした。開館日のようすは、「開館当日の様子」で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

今回のリニューアルで、「たばこ」「塩」各常設展示室はスペースも広がり、内容もパワーアップしました。ご覧になったみなさまからもご好評をいただいています。

私は、広報担当という立場もあって、よく「見どころ」を聞かれます。このときに、「ここも」「あそこも」と、ついついたくさんあげてしまいます。というのも、各コーナーそれぞれ専門の学芸員が頑張ってきた姿を間近でみていたからです。とはいえ、あまり「見どころ」だらけというのも、記事にしていただく場合には曖昧になってしまいますので、「たばこ」「塩」それぞれ、2つくらいに絞ってご案内するようにはしているのですが…。

私の密かな(?)お気に入りは、動物の鳴き声(!)です。「たばこ」も「塩」も入口に映像があります。それぞれ展示をより掘り下げるための映像なのですが、たまたまなのでしょうか?いや、学芸員と映像制作スタッフさんの思惑でしょう。音声に動物の鳴き声が入っています。「たばこ」はホエザル。「塩」はマルミミゾウ。この動物たちの声を聴く度、「何かが始まる!」とワクワクするのです。私はスタッフなので、何が始まるかはもう知っているのですが。どちらの映像もご覧いただけたら、展示をより楽しく、より深くご覧いただけることと思います。さて、これらの映像。一体どのように使用されているのでしょう?ぜひ実際に確かめてみてください。

「たばこ」と「塩」それぞれの常設展示室入口。
「たばこ」と「塩」それぞれの常設展示室入口。

「たばこ」と「塩」それぞれの常設展示室入口。ここを入ると映像があります。ぜひ、ご覧ください!

また、「たばこ」常設展示室の手前には「コレクションギャラリー」というミニ展示室があります。こちらでは、リニューアルオープンを祝して「おめでたいモチーフの灰皿」を集めて展示しています。「きれい!」とか、「これも灰皿なの!?」といった感想をもつ作品のほか、かなりシュールなものもあります…。いずれにしても、ご覧になれば、きっとお目出たい雰囲気にひたっていただけることと思います。こちらもぜひご覧ください!

コレクションギャラリー

以前のブログでもご紹介した、昨年4月に入った新人学芸員ふたりが担当しました。彼らももはや新人さんたちではありません!この一年間、本当に頑張りました。いろいろ頼りにしてます!

この鯉をご覧ください。

この鯉をご覧ください。一体、どこに灰を落とすのでしょう?口って思いますよね?私も最初はそう思いました…。正解は、実物をご覧いただければ幸いです…。

さて、今回のブログでは、ミュージアムショップをご紹介したいと思います。 ミュージアムショップ、とてもにぎわっています。ショップスタッフの話によると、入館されたうち、8割くらいのお客さまが立ち寄ってくださるそうです。みなさま楽しそうに商品をみていらっしゃいます。

渋谷の旧館にもミュージアムショップがあり、当館刊行物、オリジナルグッズをはじめ、たばこ・塩などを各種取り揃えていました。墨田のたば塩は、渋谷に比べてスペースが倍くらい広くなりました。それもあって、商品数が格段に増えています。

お客さまに商品のご案内をする店長。

お客さまに商品のご案内をする店長。

店長さんにお店作りのコンセプトをきいてみました。『博物館にいらしたこと、展示をご覧になったことで生まれた満足感やわくわく感など、そのときの気分をさらに膨らませられるような品揃えと雰囲気づくりを大切にしています』。そして、裏(?)コンセプトとしては、『いらっしゃるたびに驚かれるような商品のラインナップを目指しています!』とのこと。確かに、行くたびに「こんな商品が!?」と、思わず立ち止まってしまいます。ミュージアムショップ、私からみても楽しくて、何かと立ち寄ってしまうスペースなんです。

『ミュージアムショップは入館料をいただかなくてもご利用いただけますので、ぜひお立ちよりください!ご自分へのお土産として、お知り合いへのプレゼントとしてもご利用いただけたらうれしいです』。お知り合いへのプレゼントを考えている方は、ぜひ、ショップスタッフに相談してみてください。開館してひと月ですが、ミュージアムショップリピーターの方、ミュージアムショップだけのご利用でいらっしゃる方もみかけられます。どうぞお気軽にお立ち寄りください!

新潟燕市唯一のきせる職人である飯塚昇さんのつくった手づくりきせる。

新潟県燕市唯一のきせる職人である飯塚昇さんがつくったきせる。観ているだけでも、とても美しい。職人さんによる手作りのため、高価なものですが、人気です。店長いちおしです。

カラーバリエーションが楽しいきせる。

カラーバリエーションが楽しいきせる。陶製きせるもあたたかみがあってすてきです。

印傳革で作られたオリジナルたばこ入れ。

印傳革で作られたオリジナルたばこ入れ。色味も和の風合いで、雰囲気があります。

渋谷の旧館でも人気を博していた「こけしマッチ」。

渋谷の旧館でも人気を博していた「こけしマッチ」。マッチに加えてマスキングテープなどのグッズも増やして、一大コーナーになっています。余談ですが、キャラクターである「たばこ」と「としお」の恋に進展があったもよう。

いろいろな塩が並ぶコーナー。

いろいろな塩が並ぶコーナー。お手頃価格のものも多く、ミュージアムショップのなかでも人気商品。
塩の常設展示に合わせて「岩塩」「湖塩」「海塩」を中心に、その他、製法に特色のある塩を取り揃えています。

「東京さしすせそ」というネーミングの調味料セット。

「東京さしすせそ」というネーミングの調味料セット。外国人の方に人気とか。

観ているだけでも楽しい「カラフル岩塩」。

観ているだけでも楽しい「カラフル岩塩」。ぜひご賞味ください。

さて、浮世絵などを展示する本格的な特別展の開催は秋からを予定していますが、現在も2階特別展示室を利用してパネル展示を行っています。「博物館ができるまで」と題して、墨田のたば塩誕生の軌跡をご紹介しています。

展示では、渋谷の旧館で開催した235本の特別展・企画展のちらし、リーフレット、図録などをはじめ、旧館と墨田のたば塩の外観の違いを写真で示したり、“常設展示室before→ after”なども紹介しています。渋谷の旧館にお越しいただいたことがある方には懐かしくご覧いただけることと思います。私もみるたび懐かしいです。

>特別展・企画展のちらしなどを、年度別にご紹介。

特別展・企画展のちらしなどを、年度別にご紹介。“とき”の流れも垣間見えます。

新旧たば塩の外観。

新旧たば塩の外観。違うけれど継承している感じが伝わるでしょうか?展示室内では開館までの経過を追った動画も公開しています。ぜひご覧ください。

開館してからひと月の間に、いくつかイベントも開催しました。

5月16日には初めての講演会を開催しました。内容は「古代アンデスの幻覚剤」ということで、当館の大きなテーマのひとつである新大陸にスポットをあてた企画でした。渋谷時代の常連さんにもお越しいただき、懐かしいお顔にもお会いすることができ、私たちたば塩スタッフにとっては、それもまたとてもうれしいことでした。

また、遡ってゴールデンウィーク中には学芸員による常設展示室「ガイドツアー」を開催しました。連日、「たばこ」は「たばこ文化の発生と伝播」「江戸時代のたばこ文化」「近現代のたばこ文化」のコーナーにわけて、「塩」はぐるっと全部、のツアーでした。たくさんの方にご参加いただき、ご好評いただきました。

これからもさまざまなイベント開催を検討中ですので、みなさま、ぜひ楽しみになさっていてくださいね!

この日は、「近現代のたばこ文化」のガイドツアーでした。

この日は、「近現代のたばこ文化」のガイドツアーでした。連休中であったこともあって、たくさんのお客さまにご参加いただきました!

夏かと思うような日もありますが、今のところ夜は涼しくて助かります。次のブログをお届けするころは、東京も梅雨なのでしょうね。移り行く季節を楽しみたいものです。

それでは、またひと月後に!みなさまどうぞお身体を大切にお過ごしください。 (Y・H)

大横川親水公園側からみたたば塩。

大横川親水公園側からみたたば塩。こちら側からもご入館いただけますので、スカイツリーからでも、錦糸町駅からでも、お散歩がてらぜひいらしてください。