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たば塩スタッフが近況やさまざまな活動について、最新情報をお届けします。

「まだまだあります!新生「たば塩」の見どころ・オススメ第2弾!」2015.7.3

墨田のたば塩が開館して2ヶ月以上が経ちました。

たば塩のリニューアルオープンは4月の終わり、春でしたが、我々スタッフが引っ越しをしてきたのは昨年11月末のことでした。新しい場所で、ゆっくりと移ろう四季をみていると、季節ごとの良さが新鮮に伝わってきます。

今は梅雨のまっただ中です。以前にもご紹介したとおり、墨田の館の裏は大横川親水公園です。緑は、雨が降るとよろこんでいるようにみえます。親水公園には、もともと植物がたくさん植わっているのですが、雨に映えた緑は本当に美しいです。館の近くには紫陽花も咲き誇っていて、この時期ならではの風景を演出しています。

撮影時、紫陽花が見頃でした。手まりみたいでかわいいです。

撮影時、紫陽花が見頃でした。手まりみたいでかわいかったです。

館の裏にある藤棚。この緑もまた、とても美しいです。

館の裏にある藤棚。この緑もまた、とても美しいです。

さて、今回のブログではみなさまに何をお伝えしよう?と考えた結果、ちらしやwebサイトなどで大きくご紹介している展示ではないところを少しずつご紹介しようと思いいたりました。

前回のブログで広報担当として「見どころ」を答える際の苦悩(?)を書きました。私としては、がんばっていた学芸員が関わったすべての展示が「見どころ」ですが、みなさまに新しくなった展示、施設をいくつかに絞ってお伝えしようと思うと、海外との協力でできあがったとか、展示のスケール感が大きいとか、伝わりやすそうなところのご紹介をさせていただきます。しかしながら、墨田の館には、それ以外にもいろいろな見どころやオススメがあります!

3階「江戸時代のたばこ文化〜日々のくらしのなかで〜」コーナー

当館が所蔵する浮世絵やたばこ盆、たばこ入れなどを紹介するコーナー。常設で長い期間は展示できないものの、みなさまにご覧いただきたい館蔵資料を学芸員がさまざまな視点でご紹介するコーナーです。

「たばこを取り巻く道具たち」
「浮世絵に見る庶民のくらし」

このコーナーは、テーマを2つに分けて館蔵資料を展示しています。「たばこを取り巻く道具たち」と題したコーナーでは、道具が描かれた浮世絵、たばこ盆、たばこ入れなどをいろいろな角度からご紹介しています。また、「浮世絵に見る庶民のくらし」と題したコーナーでは、担当学芸員が季節などに合わせたテーマを設定して浮世絵をご紹介しています。ちなみに、現在は「雨」がテーマです。どちらも合わせて、ぜひ、ご覧ください!

2階「パソコンクイズ」コーナー

渋谷の館でも好評だったクイズ。スペースが広がって、子どもたちはクイズに夢中になって、保護者のみなさんはソファでのんびりくつろいでいらっしゃる姿をよくみかけます。

2階「パソコンクイズ」コーナー

このクイズを見つけると、駆け寄る子どもがたくさんいます。そして、難なくクイズの世界に入りこんで楽しんでいます。

3階・2階「展示室」前のスペース

展示室、視聴覚ホールの前はゆったりしたスペースが広がっています。見学の合間にほっとひと息ついていただける場所です。

>3階・2階「展示室」前のスペース

少しムーディな感じに写っていますが、大きな窓があるので、実際はもう少し明るいです。明る過ぎず、暗すぎず、天井も高いので、開放感のある居心地のいいスペースだと自負しています!

>3階・2階「展示室」前のスペース

1階「ポスター掲示」コーナー

他の博物館・美術館のポスターをご紹介しています。興味深い展覧会がたくさん!我々スタッフもなんだか寄っていってしまう、そんなコーナーです。

1階「ポスター掲示」コーナー

いろいろな博物館・美術館から送られて来るポスターを、担当スタッフが会期をチェックしながら選定して掲示しています。本当は送っていただいたポスター全部をご紹介したいのですが、限られたスペースですので、なるべくいろいろなジャンルの展覧会を選んでご紹介しています。

と、いくつかご紹介してきましたが、もちろん、まだまだいろいろとあります!それはまた、追ってご紹介できればと思います。

さて、「新しい施設が加わって充実」した中のひとつに、図書閲覧室があります。当館では現在、約5万冊の図書資料を所蔵しています。当館の刊行物やたばこや塩の専門図書はもちろん、博物館学に関わるもの、美術書、全国の博物館・美術館から寄贈された図録、当館が紹介された雑誌、映像資料などなど…

みなさまに閲覧いただくスペースに設置している図書

みなさまに閲覧いただくスペースに設置している図書は自由にご覧いただけます。専門図書もありますが、たば塩が35年間で出版してきた展覧会図録や収蔵資料目録もあって、見応えあります!映像ライブラリーもじっくりご覧いただけます。

閉架式の書架

閉架式の書庫です。こちらの図書は、データベースで検索して申請のうえ、閲覧していただくシステムです。

渋谷の館では、申請いただいたうえで、事務所の一角でご希望の図書を閲覧していただいていました。それが、墨田のたば塩では、一部の図書は自由にご覧いただくことができるようになりました。また、書庫に入っている図書でも、申請いただければ閲覧できます。小さな図書館のような施設になりました。

今回は、こちらのスタッフの声をみなさまにご紹介したいと思います。
「エレベータから降りられても、Uターンしてしまわれるお客さまがたくさんいらっしゃいます。どうぞお気軽にお立ち寄りください」。

エレベータが開くとすぐにある図書閲覧室

エレベータが開くとすぐにある図書閲覧室。ガラスの向こうでたくさんの図書とスタッフがお待ちしてます。

「みなさまのリクエストにお応えできるよう、スタッフがせっかく部屋にいます。お探しの本があるなど、何かあれば、お気軽に声をかけてくださいね!」ということでした。スタッフが直接お応えできないレファレンスには、学芸員がお応えしますので、ご相談いただければと思います。

お客さまにご対応すべくスタンバイしているスタッフ

お客さまにご対応すべくスタンバイしているスタッフは、そのほか、図書の整理や配架なども行っています。にこやかで気持ちのいいスタッフばかりです。ぜひ、ご利用くださいね!

さて、7月18日からは「夏休み塩のミニ学習室2015」を開催します。1979年の夏以来、35年間続いていた企画で、小・中学生の校外学習の場として、また、「自由研究にぴったり」ということでご好評をいただいていました。移転・リニューアルによる休館中はお休みしていましたが、いよいよ復活します。今年は、実験やワークショップが中心の「ミニ学習室」ですが、みなさまのご来館を心からお待ちしています。
 そして、「塩のミニ学習室」以外にもいろいろなイベントを企画・検討中です。8月8日・9日には、渋谷の旧館でも人気の企画だった「落語会」を開催します。この企画には、新たに「たばしお寄席」という名前もつきました。事前予約制のイベントです。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。このほかにもイベントが決まりましたら、webでご案内しますので、どうぞお楽しみに!

蒸し暑かったり、肌寒かったりなかなか気候が安定しませんので、みなさまどうぞご自愛ください。
それでは、またひと月後に!(Y・H)