特別展Exhibition

過去の特別展

第46回夏休み塩の学習室「海と塩のハテナ2025 ~いろんな見かたで考えよう!~」

今年の「塩の学習室」は、海と塩についての“いろんな答えさがし”がテーマです。
たとえば、「海はなに⾊?」という質問には、「⻘」と答える⼈が多いかもしれませんが、⼈によっては「無⾊透明(むしょくとうめい)」、「⿊」や「紅(あか)」と答える⼈もいるかもしれません。質問は1つでも、答える⼈の「⾒かた」によっていくつもの答えが出てきます。「海と塩のハテナ」の会場には、「海はなに⾊?」「塩はなに⾊?」をはじめ、海と塩についての8つの質問と、それぞれの「⾒かた」で答える⼈物や動物がならんでいます。それぞれの答えを聞いて回って、⾃分ならどう答えるか考えてみましょう。
また、8⽉1⽇(⾦)から24⽇(⽇)の期間で、塩の実験イベント「塩の実験室」と「体験コーナー(2種類の実験メニューを実施)」を開催します(いずれも事前WEB予約制です)。

塩の学習室特設サイト
  • 本所七不思議之内 置行堀(おいてけぼり) 三代歌川国輝 大判錦絵 明治19年(1886) [前期展示]

    「海と塩のハテナ2025」入口

  • 浮絵両国夜景ノ図 歌川国貞(三代豊国) 大判錦絵三枚続 文政(1818~1830)頃 [後期展示]

    「海と塩のハテナ2025」会場

第46回夏休み塩の学習室
「海と塩のハテナ2025 ~いろんな見かたで考えよう!~」

会期 2025年7月19日(土)~8月24日(日)
主催 たばこと塩の博物館 会場 たばこと塩の博物館 2階特別展示室
開館時間 午前10時~午後5時
(入館締切は午後4時30分)
休館日 毎週月曜日(ただし、7月21日、8月11日は開館)、
7月22日(火)、8月12日(火)
入館料 大人・大学生 300円
小・中・高校生 100円
満65歳以上の方 100円

※未就学児の方は無料です。また、障がいのある方は、障がい者手帳(ミライロID可)などのご提示で、ご本人様と付き添いの方1名まで無料です。

展示関連イベント

実験ショーをみる!
【塩の実験室】※⼩学3年⽣〜中学3年⽣対象
8⽉1⽇(⾦)〜8⽉24⽇(⽇)
※休館⽇(8/4、8/12、8/18)を除く毎⽇開催
※事前WEB予約制(各回定員20名)。参加には、⼊館料(⼩中学⽣100円)が必要です。
※つきそいの⽅も⼊館される場合は⼊館料が必要です。

  • 会場:1階ワークショップルーム
  • 1⽇3回(各回45分・どの回も内容は同じ)
  • 第1回:10:45〜、第2回:13:45〜、第3回:15:30〜

■海⽔から塩を作るには?
■塩⽔は電気を通す?
■真⽔と塩⽔の⼆段重ね
■塩⽔でせっけんを固める など
インストラクターが自由研究のヒントになる実験を見せます。
  • ※参加にはWEBによる事前予約が必要です(7月11日正午~予約受付開始)
    必ず「予約について」を読んでから、専用サイトでご予約ください。
  • ※参加できるのは、小学3年生~中学3年生です。
    低学年やおとなの予約・参加はできません(別室の中継モニターで様子をご覧になれます)。
  • ※4名まで予約できます。
  • ※自然災害の発生、悪天候による交通機関への影響など、やむをえない事情により中止する場合があります。あらかじめご了承ください。
  • 「予約について」ページへ

⾃分で実験する!
【体験コーナー】※小学3年生~中学3年生対象
8月1日(金)~8月24日(日)
※休館日(8/4、8/12、8/18)を除く毎日開催
※事前WEB予約制(各回定員10名)。参加には、入館料(小中学生100円)が必要です。
※つきそいの方も入館される場合は入館料が必要です。

  • 会場:2階特設スペース
  • 以下2種の実験メニューを1日2回ずつ計4回(各回30分)

■備⻑炭電池づくり 10:30〜/14:00〜
■塩の結晶づくり 11:45〜/15:45〜
おうちでやるための練習として自分で実験してみるコーナーです。
(作った備長炭電池は持ち帰れません。)
  • ※参加にはWEBによる事前予約が必要です(7月11日正午~予約受付開始)
    必ず「予約について」を読んでから、専用サイトでご予約ください。
  • ※参加できるのは、小学3年生~中学3年生です。
    低学年やおとなの参加はできません(つきそいの方は近くで見学できます)。
  • ※4名まで予約できます。
  • ※自然災害の発生、悪天候による交通機関への影響など、やむをえない事情により中止する場合があります。あらかじめご了承ください。
  • 「予約について」ページへ

展示の内容と学べること

「海と塩のハテナ2025」について

【「海と塩」についてのいろんな答えさがしにチャレンジ!楽しみながら学べる、参加型の展⽰】
会場には、「海はなに⾊?」「海はどこまで?」「海のわけ⽅は?」「海はなぜしょっぱい?」「塩はなに⾊?」「塩はどこから?」「塩ってどんなもの?」「塩のわけ⽅は?」という、海と塩についての8つの質問と、それぞれの「⾒かた」で答える⼈物や動物が並んでいます。「⾒かた」がかわれば答えもかわります。それぞれの答えを聞いて回って、⾃分ならどう答えるか考えてみましょう!
※理科に限らず様々な分野の話題を提供することで、「ものの⾒⽅は1つではないこと」に気づいてもらえるように構成しています。

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質問:海はなに⾊?

「⾒かた」がかわれば答えもかわります。
「海はなに⾊」か、ここでは理科の先⽣、社会の先⽣、クジラ、漁師さんの答えを聞いてみましょう。

  • 【理科の先⽣のお話】
    太陽の光は、虹と同じ7⾊でできていて、全部が合わさって⽩い光になっています。
    太陽の光は、海に差しこむと吸収されて消えていきますが、吸収されにくい⻘い光はいちばん深くまで届き、海底や海の中で反射して海⾯まで戻ってくるので、海は⻘く⾒えるのです。

  • 【解説】
    ⾚い光はすぐに海⽔に吸収されて⾒えなくなりますが、⻘い光は深くまでとどきます。

  • 【社会の先⽣のお話】
    世界の海を地図で⾒ると、有名なものだけでも、「紅海」「⻩海」「⿊海」など⾊の名前がついた海があります。

  • 【解説】
    名前の理由にはいろんな説がありますが、「紅海」はまわりの砂漠が⾚いから、「⻩海」は⻩河が運ぶ⼟で⻩⾊く濁るから、「⿊海」は古代ペルシャ⼈が「暗い海」とよんだからのようです。

  • 【クジラのお話】
    ボクは広い海を泳ぎ回る。⻘く⾒えるところが多いけど、⽩や⿊のところもあったよ。

  • 【漁師さんのお話】
    ⿂をとりにいくと、⻘く⾒える海に、⿊っぽい川みたいなところがある。そのおかげでとれる⿂もいるんだよ。

  • 【解説】
    南から⽇本に流れてくるあたたかい海流があり、「⿊潮」とよばれます(図では太い⾚⽮印)。栄養やプランクトンが少ない熱帯の海⽔なのでとても澄んでいます。⻘い光も吸収される深さまで澄んでいて、ほとんど光が反射してこないため、⿊っぽく⾒えるのです。カツオなどの⿂も⼀緒に移動してきます。

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質問:塩はなに⾊?

「⾒かた」がかわれば答えもかわります。
「塩はなに⾊」か、ここでは理科の先⽣、社会の先⽣、国語の先⽣の答えを聞いてみましょう。

  • 【理科の先⽣のお話】
    理科では、純粋な塩(塩化ナトリウム)の⾊は無⾊透明(むしょくとうめい)っていうよ。

  • 【解説】
    細かい結晶がたくさん集まると、結晶で光が反射し合って⽩く⾒えるけど、ルーペなどでひとつぶだけ⾒れば、無⾊透明なのがわかるよ。

  • 【社会の先⽣のお話】
    世界でとれる岩塩には⾊がついたものもあります。

  • 【解説】
    岩塩は⼤昔に、海⽔が陸に閉じこめられて結晶(けっしょう)したものですが、塩以外のものがまざって結晶に閉じこめられたり、結晶にゆがみができたりして、⾊がつくのです。

  • 【国語の先⽣のお話】
    讃岐(さぬき)地⽅(今の⾹川県)には名産品の塩、さとう、綿(わた)をさす「讃岐三⽩(さぬきさんぱく)」という⾔葉もあって、むかしから、塩は⽩いものの代表でした。

  • 【解説】
    ⾬が少ない⾹川県は、お⽶を育てるのはたいへんでした。しかし、塩、さとう、綿(わた)をつくるのには、むいていました。

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塩の実験イベントについて

8⽉1⽇(⾦)〜8⽉24⽇(⽇)の期間の休館⽇(8/4、8/12、8/18)を除く毎⽇、事前Web予約制で「実験イベント」を開催します。インストラクターによる実験ショーを見学する「塩の実験室」は1日3回、自分で実験をやってみる「体験コーナー(備長炭電池づくり)」と「体験コーナー(結晶づくり)」は1日2回ずつ計4回実施します。⾃由研究や探究学習のヒントとしても、毎年、⼈気のイベントとなっています。
実験の内容・予約方法など、詳しくはこちら

  • 昨年開催した「塩の実験室」のようす

  • 昨年開催した「体験コーナー(塩の結晶づくり)」のようす

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