たば塩通信News

たば塩ブログ

たば塩スタッフが近況やさまざまな活動について、最新情報をお届けします。

2015.12.16墨田に越して早一年。
いろいろな出来事があったたば塩の近況をご紹介!

前回お届けしたブログからふた月以上が経ってしまいました。季節もすっかり冬になりました。暖冬とのことですが、やはり冬は寒いもの。みなさま、お変わりありませんか?

ある冬の日の大横川親水公園

ある冬の日の大横川親水公園。たば塩の裏にあるこの公園の木々や空気がさまざまに表情を変えて、私たちに季節を感じさせてくれます。

ご無沙汰している間に、たば塩ではいろいろなことがありました。
 去る11月25日(水)は、私たちスタッフがここ墨田区横川に引っ越ししてちょうど1年の記念日でした。昨年の11月は引っ越しで大騒動していたと思うと、1年が経つ早さに驚いています。

リニューアルオープンして8カ月が経とうとするたば塩

リニューアルオープンして8カ月が経とうとするたば塩。たくさんのお客さまをお迎えしました。前庭にあるハナミズキと塩竃ザクラも無事根付いたようで、花が咲き、紅葉し、そして落葉しました。春にまた可愛い新芽を出してくれるはずです。

さて、ご覧いただいているたば塩のホームページ、11月3日(火・祝)に全面リニューアルしました。新しくなったホームページはいかがでしょうか? リニューアルの検討に入ったのは、昨年の春のことでした。ホームページの役割を改めて考え、当館の広報活動の中でどのように位置づけるか、お客さまが知りたいこと、私たちからお伝えしたいことをどのように発信していくか、そのために掲載する項目をどのように整理するか、最終的にはページ全体のデザインイメージをどうするかなど、多岐にわたって検討を重ねてきました。ホームページの役割を改めて考えたことは、広報担当の私にとって非常に勉強になりましたし、たば塩にとって必要なことであったと考えています。

思えば、2013年9月2日からおよそ1年半にわたる休館期間、ホームページで発信できたのは、学芸員による所蔵資料のご紹介と、休館中の活動をみなさまにお知らせするブログの2つのコンテンツだけでした。新しくなったページで特別展、講演会などのイベントをご紹介している今、ホームページで情報をご提供できる有り難みを実感しています。そして、リニューアルにあたっては、検討のはじまりから、実際の制作まで、たば塩スタッフだけではなく、制作会社の担当さんをはじめ、さまざまな人たちに本当にお世話になりました。そうして形になったホームページを大切に、これからもみなさまに向けて、情報発信していきたいと思っています。

そして、11月3日(火・祝)からは、墨田区に来て初めての特別展の開催がありました。すでに会期は終了していますが、感想を少し。前回のブログでも「墨田でのたば塩で初めて開催する特別展が楽しみで、みなさまにお届けするのがうれしいです」と書きました。墨田では初めてであるうえに、本当に久しぶりの特別展開催でしたので、会場がどのような雰囲気になるのか、お客さまからどのようなお声をいただくのか、どきどきわくわくでした。お客さまからは「よかった」「おもしろかった」など、当館が誇る名品をご覧になった感動の声を数多く寄せていただきました。一方で、キャプションの字が小さいといった、渋谷の館でもいただいていたご意見もいくつか頂戴しました(キャプションの文字の大きさについては、各特別展で検討工夫しているものの、いつも悩ましいものです)。

手前味噌になりますが、学芸員がそれぞれの分野と切り口でお客さまにお届けする特別展は、やはり当館が誇れるコンテンツだと実感しました。リニューアル記念展では、いくつかのイベントも開催しましたが、こちらもたくさんの方にご参加いただきました。イベントがあって、またお客さまがたくさんいらしてくださって、博物館が生きている!という感覚は、やはり素敵で、そこに関わるスタッフにとっては幸せなものです。

墨田区に来て初めての特別展 浮世絵と喫煙具
リニューアル記念展会場のようす
リニューアル記念展会場のようす

リニューアル記念展会場のようす

そして、11月の終わりにはクリスマスの飾りつけをしました。ご記憶の方もいらっしゃるかもしれませんが、渋谷の館でも、毎年エントランスホールにクリスマスツリーを出していました。墨田の館でも、いらっしゃったお客さまにクリスマス気分を少しだけ味わっていただけたらと、張り切ってみました。墨田のたば塩には新設したワークショップルームがあります。この部屋の飾り棚もデコレーションに利用しました。想像していたよりも、クリスマスムードが出たような……。

渋谷の館から梱包して持ってきたクリスマスデコレーショングッズ。

渋谷の館から梱包して持ってきたクリスマスデコレーショングッズ。学芸員による梱包は、美術品を包むがごとく、相当きっちりしたものでした。何人かの学芸員が作業しましたので、「この感じはあの学芸員だろう?」などと想像しながらの作業も楽しいものでした。

クリスマスツリー

1階エスカレーター横、「渋谷・たば塩の模型」の隣でみなさまをお迎えしています。

1階ワークショップルームの飾り棚

1階ワークショップルームの飾り棚を利用して、めいっぱい飾ってみました。

そして現在は、次の展覧会「隅田川をめぐる文化と産業」の準備作業中です。今は、近代の担当を中心に、江戸、塩の担当学芸員3人が図録、展示の準備などにあたっています。年明け1月5日(火)から始まる展覧会ということで、展覧会に関わることを仕事納めまでに決着できるよう、私も広報業務にあたっています。

墨田区に移転してきたたばこと塩の博物館がお届けする、隅田川にまつわる展覧会にご期待ください!

「隅田川をめぐる文化と産業」展に出展する絵はがき(個人蔵)

「隅田川をめぐる文化と産業」展に出展する絵はがき(個人蔵)。なんと! 隅田川で水泳していたとは!! 驚きました。

同展では、浮世絵や版本、そして100点を超える写真や絵はがきを展示する予定です。

今年は、我々スタッフにとって、新生たば塩がオープンした記念すべき年でした。開館日である4月25日(土)から今日まで、あっという間だったような、長かったような……。休館から移転・リニューアルというのは、全てのスタッフにとって初めての経験でしたが、おかげさまでスタッフ一同元気にやっております。

本当にみなさまには今年もお世話になりました。心から感謝申し上げます。
来年もこれまで以上に、たばこと塩の博物館をよろしくお願いいたします。

何かと慌ただしい年の瀬。みなさまお身体には気をつけて、良い年をお迎えください。 

(Y・H)

ある日の夜。事務所から撮影したスカイツリー。

ある日の夜。博物館から撮影したスカイツリー。この日のライティングは、クリスマスツリーのようで素敵でした。緑の上に点々とカラフルな光が彩っていてとても美しかったです。