過去の特別展
日本初公開を含む、貴重なモラ約70点を展示!
南北アメリカ大陸をつなぐ地峡部に位置するパナマ共和国では、クナ族という先住民が独自の生活様式を守りながら暮らしています。
「モラ」は、元々はクナ語で、クナ族の女性が身につけている民族衣装のブラウスのことを意味します。かぶって着るブラウスの前面と背面の2枚の身ごろには、多重アップリケの手法で、さまざまな意匠がカラフルに刺繍されています。今では、刺繍そのものも、モラと呼ばれるようになり、欧米を中心にモラを収集している博物館も多くあります。
1962年から77年にかけてパナマに滞在した、アメリカ人のエリザベス・ハンス氏(1924-1993)は、クナ族との交流を通してモラを収集し、一大コレクションを築きました。
今回は、同コレクションより、日本初公開のものも含め、動物や植物をモチーフにしたモラを中心に約70点を展示します。独自の生活を続けるクナ族ならではのデザインや鮮やかな色合い、細かい縫い目など、日本ではなかなか目にする機会のない、貴重なモラの数々を紹介します。
主催 | たばこと塩の博物館 | 後援 | 駐日パナマ共和国大使館 |
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開館時間 | 午前10時~午後6時 (入館締切は午後5時30分) |
会場 | たばこと塩の博物館 2階特別展示室 |
休館日 | 毎週月曜 (但し、9月17日、9月24日、10月8日は開館)、9月18日(火)、9月25日(火)、10月9日(火) |
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入館料 |
一般・大学生 100円(50円) 小・中・高校生 50円(20円) 満65才以上の方 50円(20円)※ 年齢が分かるものをお持ちください。 ※( )内は20名以上の団体料金。 ※障がい者の方は 障がい者手帳などのご提示で付き添いの方1名まで無料。 |
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植物のモラブラウス
1960年代 57×45cmMolas from Elisabeth Hans Collection. © Diana Marks.
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イグアナのモラ
1970年代 45×36cm
展示関連講演会
- 9月9日(日)
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「カリブの自然とモラのデザイン」
Diana Marks(エリザベス・ハンスコレクション 管理者)
※英語での講演です。逐次通訳がつきます。
- 9月17日(月・祝)
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「コーヒー屋が40年かけて集めたモラ
〜世界最高のパナマゲイシャコーヒーを飲みながら〜」
鈴木譽志男(日本コーヒー文化学会副会長、サザコーヒー会長)
- 9月29日(土)
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「モラのモチーフはどこにでも
〜月と星、船と海の魔物、神話と霊界、チーチャの祭り〜」
宮崎ツヤ子(NHK文化センター講師、モラ研究家)
- 9月30日(日)
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「青山士(あきら)とパナマ運河
〜パナマ運河建設に貢献した唯一の日本人・土木技師~」
清水弘幸(荒川知水資料館 アラボラ講座講師)
- 10月7日(日)
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「布貿易と植民地〜中米にはどんな布が輸入されていたのか?〜」
伏見岳志(慶應義塾大学商学部 准教授)
- ※午後2時から、3階視聴覚ホールで開催。
- ※定員は先着90名。参加には入館料が必要です。
- ※当日開館時より整理券を1名につき2枚まで配布します(配布時に人数分の入館料をいただきます)。