特別展Exhibition

紫煙と文士たち 林忠彦写真展 2012年1月21日(土)〜3月18日(日)

川端康成

川端康成

明治32年(1899)大阪府生まれ。『伊豆の踊子』『雪国』『千羽鶴』『山の音』『眠れる美女』『古都』などを著した。昭和43年(1968)に日本人初のノーベル文学賞を受賞。昭和47年(1972)4月16日没。72歳。

織田作之助

織田作之助

大正2年(1913)大阪府生まれ。『俗臭』が芥川賞候補となってデビュー。短編小説を多く書き『夫婦善哉』『競馬』『世相』などがある。大変な愛煙家で自身のたばこ好きを主題に短編『中毒』を著している。昭和22年(1947)1月10日没。33歳。
写真は銀座のバー「ルパン」にて。

太宰 治

太宰 治

明治42年(1909)青森県生まれ。井伏鱒二、佐藤春夫に師事。パビナール中毒を患い、自殺未遂を繰り返しながらも『走れメロス』『津軽』『斜陽』『人間失格』などを発表した。昭和23年(1948)6月13日、玉川上水で入水自殺。38歳。
ゴールデンバットを好んで喫煙し、執筆にはたばこが欠かせなかったという。その様子が『富嶽百景』に記されている。写真は銀座のバー「ルパン」にて。

坂口安吾

坂口安吾

明治39年(1906)新潟県生まれ。昭和21年(1946)に『堕落論』『白痴』を発表して反響を呼ぶ。織田作之助、石川淳、太宰治らとともに「無頼派(新戯作派)」と称された。『吹雪物語』『いずこへ』『不連続殺人事件』など著作多数。昭和30年(1955)2月17日没。48歳。

井伏鱒二

井伏鱒二

明治31年(1898)広島県生まれ。佐藤春夫に師事。『山椒魚』『谷間』で注目される。昭和13年(1938)、『ジョン万次郎漂流記』で直木賞受賞。『黒い雨』『屋根の上のサワン』など。平成5年(1993)7月10日没。95歳。

三島由紀夫

三島由紀夫

大正14年(1925)東京府生まれ。昭和21年(1946)に『煙草』が川端康成の目にとまり、文壇への足がかりをつかむ。昭和24年(1949)、『仮面の告白』を発表。『金閣寺』『美徳のよろめき』『潮騒』などのほか、戯曲『サド公爵夫人』『鰯売恋曳網』『椿説弓張月』などがある。民兵組織を結成するなど右翼的な政治活動に傾倒し、自衛隊市ヶ谷駐屯地にて割腹自殺をとげる。昭和45年(1970)11月25日没。45歳。
愛煙家で、日に3、40本のピースを吸ったという話が実父著『伜・三島由紀夫』に記される。

松本清張

松本清張

明治42年(1909)広島県生まれ(福岡県生まれの説もある)。新聞社勤務のかたわらに書いた『西郷札』で注目を集め、『ある「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。以降、推理小説や社会派小説を量産し『点と線』『眼の壁』『日本の黒い霧』『わるいやつら』『砂の器』『黒革の手帖』などを著す。平成4年(1992)8月4日没。82歳。

安部公房

安部公房

大正13年(1924)東京府生まれ。昭和26年(1951)、『壁−−S・カルマ氏の犯罪』で芥川賞受賞。小説に『砂の女』『箱男』『他人の顔』など。演劇集団「安部公房スタジオ」を主宰し、戯曲『仔象は死んだ』『幽霊はここにいる』『緑色のストッキング』などがある。平成5年(1993)1月22日没。68歳。

柴田錬三郎

柴田錬三郎

大正6年(1917)岡山県生まれ。佐藤春夫に師事し、『イエスの裔』で直木賞受賞。「眠狂四郎」シリーズ、『猿飛佐助』『御家人斬九郎』『三国志 英雄ここにあり』といった歴史小説を多数著した。昭和53年(1978)6月30日没。61歳。

司馬遼太郎

司馬遼太郎

大正12年(1923)大阪府生まれ。新聞社勤務のかたわら『梟の城』で直木賞を受賞し作家生活に入る。『燃えよ剣』『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂の上の雲』『菜の花の沖』といった歴史小説を多く著したほか、『街道をゆく』『この国のかたち』などの随想もある。平成8年(1996)2月12日没。73歳。

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