特別展Exhibition

過去の特別展・企画展

渋谷・公園通り たばこと塩の博物館物語 〜35年の感謝をこめて〜

35年の感謝をこめて 渋谷・公園通り たばこと塩の博物館物語 2013年7月27日(土)〜9月1日(日)

資料の収集開始から現代まで~タバシオの歩みをたどる

たばこと塩の博物館設立以前、大蔵省専売局・日本専売公社が行ってきた資料収集の歴史とその特色、そして、当館設立後の資料収集と活動の足跡について紹介する本展覧会。当館の多彩なコレクションを展示するほか、収集した時代やその背景、さらには裏話などを含めて紹介します。

当館設立前の公園通り。

当館設立前の公園通り

オープニング時のにぎわい。

オープニング時のにぎわい

開館当初の当館と周辺の様子。

開館当初の当館と周辺の様子

たばこと塩の博物館コレクション形成史

展示室では、当館のコレクションについて、収集した時代ごとに5つのコーナーに分けて紹介します。

※年表内の画像をクリックすると、拡大画像が見られます。

〈コーナー1〉 大蔵省専売局による資料収集/〈コーナー2〉 戦前のたばこ展覧会

昭和7年〜
(1932)
刻みたばこから紙巻たばこへと需要が変化した時代。大蔵省専売局では日本独特のきせる文化を後世に残すため、きせる・たばこ盆・たばこ入れ、喫煙風俗が描かれた浮世絵・絵画の収集を始めました。 紀州徳川家伝来たばこ盆
紀州徳川家伝来たばこ盆
当時全盛似顔揃 扇屋内 花扇
当時全盛似顔揃 扇屋内 花扇
 
収集した資料は、全国各地で開催された「たばこ展覧会」で展示されました。美術館や博物館が少なかった時代。名品が数多く展示されたたばこ展覧会は各地で盛況でした。この成功により「史料館設立構想」も生まれました。 たばこ展覧会会場の様子
たばこ展覧会会場の様子
実際に展示された明治時代の刻みたばこ
実際に展示された明治時代の刻みたばこ

〈コーナー3〉 日本専売公社設立と資料収集

昭和12年〜
(1937)
日中戦争・太平洋戦争の勃発により、資料収集・史料館設立構想も中断。資料は江戸橋倉庫(三菱倉庫)に保管されていたため、火災や戦渦から免れました。 江戸橋倉庫外観 江戸橋倉庫外観
 
昭和24年〜
(1949)
日本専売公社が発足。大蔵省専売局から資料が引き継がれ、わずかながら資料収集も再開しました。 大原女花見図 大原女花見図
 
戦後から高度成長期にかけて、全国各地で復興博覧会・地方博覧会が開催されました。日本専売公社も「専売館」(パビリオン)を設置し、資料を公開しました。 びわ湖博覧会における「たばこ館」昭和43年(1968) びわ湖博覧会における「たばこ館」
昭和43年(1968)

〈コーナー4〉 たばこと塩の博物館設立前夜

昭和49年〜
(1974)
たばこ製造専売70周年記念行事の一つとして、博物館の設立が決定。博物館の開館に合わせて、目玉になるような資料の収集が始まりました。 浅草寺境内図屏風
浅草寺境内図屏風
毛利家伝来たばこ盆
毛利家伝来たばこ盆
ポーランドの岩塩(重さ約1.2t)
ポーランドの岩塩
(重さ約1.2t)

〈コーナー5〉 たばこと塩の博物館の活動と資料収集

昭和53年〜
(1978)
11月3日、渋谷の公園通りに「たばこと塩の博物館」として開館。以来35年間、たばこと塩の歴史と文化を軸に資料の収集と保存、調査研究に基づく展示・出版物活動を続けてきました。
武蔵野蒔絵手付きたばこ盆
(柴田是真作)
武蔵野蒔絵手付きたばこ盆
(柴田是真作)

明治・大正時代のマッチラベル
明治・大正時代のマッチラベル
八代目桂文楽の愛用したたばこ入れとからくり箪笥
八代目桂文楽の愛用したたばこ入れとからくり箪笥
 
平成25年〜
(2013)
墨田区への移転が決定。平成27年(2015)春頃のリニューアルオープンにむけて本格的な準備を始めました。 四条河原遊楽図[初公開]
四条河原遊楽図[初公開]