過去の特別展
着火具の歴史や、さまざまなデザインのマッチラベルを紹介
マッチは簡単に火を点けられる画期的な道具としてヨーロッパで誕生し、19世紀半ばから世界に広がりました。炭火などで火を長持ちさせる必要がなくなったことで、喫煙具のしつらえなど、たばこ文化にも影響を与えました。一方、日本ではマッチ産業の育成がはかられ、1890~1910年代には世界屈指の輸出量を誇るマッチ大国となりました。当時の輸出用マッチラベルには、西洋のラベルを模倣しつつ、日本の伝統意匠や輸出先の好みも取り入れた、独特なデザインを見ることができます。1920年代以降は飲食店などのノベルティとしても活用され、ラベル収集の趣味も広まりました。
本展では、着火・喫煙文化の変遷をさまざまな着火具・喫煙具や絵画からたどります。また、国産マッチのあゆみや製造工程を工場写真帳などの書籍・写真から紹介します。さらに、明治・大正期の輸出用マッチラベルや昭和初期の広告用マッチラベルを展示し、魅力的なデザインの数々をご覧いただきます。
主催 | たばこと塩の博物館 | 会場 | たばこと塩の博物館 2階特別展示室 |
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開館時間 | 午前10時~午後6時 (入館締切は午後5時30分) |
休館日 | 毎週月曜日 |
入館料 | 一般・大学生 100円(50円) 小・中・高校生 50円(20円) 満65歳以上の方 50円(20円)※年齢が分かるものをお持ちください。 ※( )内は20名以上の団体料金。 ※障がい者の方は 障がい者手帳などのご提示で付き添いの方1名まで無料。 |
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輸出用マッチラベル 20世紀初頭 日本
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金属製マッチケース 19世紀後半 日本
(土屋コレクション)
展示関連講演会
- 6月22日(土)
- 「日本のマッチ産業144年の歴史」
松本和久(一般社団法人日本燐寸工業会)
- 6月30日(日)
- 「中国庶民の吉祥画 ~マッチ図案の一源流~」
三山 陵(中国民間美術研究家[学術博士]・日中藝術研究会事務局長)
- ※午後2時から、3階視聴覚ホールで開催。
- ※定員は先着90名。参加には入館料が必要です。
- ※当日開館時より整理券を1名につき2枚まで配布します(配布時に人数分の入館料をいただきます)。
展示解説
- 5月26日(日)、6月9日(日)
- 担当学芸員が展示の見どころを解説します。
- ※午後2時から、1階ワークショップルームで開催。
- ※定員は先着40名。参加には入館料が必要です。
- ※当日開館時より整理券を1名につき2枚まで配布します(配布時に人数分の入館料をいただきます)。
展示関連イベント
- 6月1日(土)、6月16日(日)
- ワークショップ「オリジナル・マッチボックスを作ろう」
協力:一般社団法人日本燐寸工業会
塗り絵やコラージュで白無地のマッチボックスを飾って、オリジナル・マッチボックスを作ります。子どもから大人までお楽しみいただけるワークショップです(ただし、未就学児は保護者の方同伴でご参加ください)。
- ※午後2時から5時まで(午後4時30分受付締切)、1階ワークショップルームで開催。
- ※時間内は随時参加できます。所要時間は15~30分です。
- ※入館料のみでご参加いただけます。
- ※ワークショップに必要な材料は用意してあります。
- ※作ったマッチボックス(マッチ本体は入っていません)はお持ち帰りいただけます。
- ※参加は1人1回とさせていただきます。また、会場が満席になった場合、お待ちいただく場合があります。