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江戸の判じ絵 再び これを判じてごろうじろ 2012年9月15日(土)〜11月4日(日)

判じ絵の読み方

「判じ絵」は“目で見るなぞなぞ”です。問題の答えの読みを一字一字バラバラにし、その字を絵で表記しているため、描かれた絵と答えとなる言葉には、まったく関係がありません。しかし、実は「判じ絵」の読み方には、いくつかの決まりごとがあるのです。 ここでは、主な決まりごとについて、その特徴ごとにご紹介していきます。これらの決まりごとを理解していれば、きっと「判じ絵」の世界を楽しんでいただけることでしょう。実際の「判じ絵」を、ぜひ、解いてみてください。

判じ絵を読み解くkeyword1 しゃれ
音読みと訓読みの“読み”の違いを活用し、“しゃれ”を利かせた手法。同じ音で違う意味を表す、同音異義語を利用して絵で読ませます。

この江戸の地名は何でしょう? HINT 「コマ」が「肩」で回っているから…?

こまかた=駒形

この乾物の名称は何でしょう? HINT  人の「ヒジ」に「木」が乗っているから…?

ひじき
答えは、絵の上にマウスを合わせてチェック!
判じ絵を読み解くkeyword2 文字抜き
絵の一部が欠けている、または消えている場合は、その部分の音は省いて読みます。

この食べ物の名称は何でしょう? HINT  「まり」の上半分だから「ま」。これに「目」を足すと…?

まめ(豆)
判じ絵を読み解くkeyword3 さかさ読み
絵が逆さまに描かれていたら、その絵の音を逆から読みます。

この植物の名称は何でしょう? HINT  「妻(つま)」が逆立ちをしているので…?

まつ(松)
答えは、絵の上にマウスを合わせてチェック!
判じ絵を読み解くkeyword4 濁点と半濁点
絵に濁点「゛」があったら、その部分の音には濁点を付けて読みます。同様に半濁点「゜」があったら、その部分の音を「ぱ」「ぴ」「ぷ」などと、はねて読みます。

この料理の名前は何でしょう? HINT  「文字抜き」で描かれた天神様(=菅原道真)と、将棋の「歩(ふ)」の駒に「゜」、トラの下半身の絵です。「てんじん」の上半分で「てん」、「ふ」に半濁点で「ぷ」、「トラ」の下半身で「ら」。ということは…?

天ぷら

この魚の名前は何でしょう? HINT  「足」に「゛」がついているから…?

アジ
答えは、絵の上にマウスを合わせてチェック!
判じ絵を読み解くkeyword5 ありえない姿・ようす
判じ絵独特のルールでは、人間のような動物や、普段の生活では絶対に見られないような、突飛なようすが絵になることもあります。

この人の名前は何でしょう? HINT   顔は牛ですが、体は小さな子どもです。「牛」が子ども=「若い」ということなので…?

牛若(=源 義経)
答えは、絵の上にマウスを合わせてチェック!

井戸は昔の読み方をすると…?

『い』
判じ絵を読み解くkeyword6 決まった読み方
判じ絵には昔からの決まりごととして、“この絵が出てきたらコレ”と、決まった読み方をする絵がいくつかあります。

天狗は“魔物”なので…?

『ま』

田んぼはそのまま読むと…?

『た』