特別展Exhibition

過去の特別展・企画展

江戸の判じ絵 〜再び これを判じてごろうじろ〜

「絵」を判じて(解く・推理する)答えを導き出す「目で見るなぞなぞ」を「判じ絵」「判じ物」といいます。もともとは、ことば遊びの一種で、近世以降に流行を繰り返し、次第に形が整えられていきました。幕末には、問題の答えとなる言葉を、まず音節(音・単音の読み)に分解し、ばらばらになった音を任意に再結合するなどして、異なる意味の単語を作りだす形式の判じ絵が大流行しました。例えば、象と金太郎の上半身の絵を「ぞう」「きん」と読み、雑巾という答えにまで判じるようなことです。江戸時代の人々は、こんな視覚的ななぞなぞを身近に楽しんでいたのです。

たばこと塩の博物館では、1999年に、同じテーマで展示を実施しました。この展示は、判じ絵だけを紹介した初めての企画で、高い評価を得ることができました。その後、出版物やテレビなどでも作品が取り上げられる機会が増加し、判じ絵の認知度も上がったようです。

今回は、前回の成果をもとに、新たな作品を多く加えて、より一層楽しんでいただけるように企画いたしました。現代人には、ちょっと難しい問題も少なくありませんが、解けた時の達成感と、その仕掛けのばかばかしさは病み付きになります。皆さんも、愉快な絵の問題を判じるひとときを過ごしてみませんか?

Photo

歌川重宣画
「勝手道具はんじもの 下」

主 催 たばこと塩の博物館
会 場 たばこと塩の博物館 4階特別展示室
開館時間 午前10時〜午後6時
(入館締切は午後5時30分)
休館日 毎週月曜日(ただし、9/17、10/8は開館)、9/18(火)、10/9(火)
入館料 一般・大学生  100円(50円)
小・中・高校生 50円 (20円)
( )は20名以上の団体料金
※満70歳以上の方は無料(要証明書)
「ゾウ」と「金太郎」の上半身だから… ぞうきん
これを判じてごろうじろ
「お茶」を点てる「ガマガエル」だから… ちゃがま