過去の特別展・企画展
日本の精緻な工芸美を伝える「根付」と「提げ物」450点以上を紹介!
印籠やたばこ入れなど「提げ物」と呼ばれた袋物を帯に提げて持ち歩く際、落とさないようにひもや鎖で留め具に結び付けましたが、その留め具を「根付」といいます。
江戸時代、提げ物は男性の装身具として定着し、それに合わせてさまざまな根付が制作されました。明治維新後、根付は精緻な日本文化の象徴として欧米で高く評価されます。その結果、大量に海外に流出してしまい、現在、国内でまとまった数の根付を見る機会は多くありません。
本展では、リニューアルオープン1周年を記念して、国内の関係機関・団体・個人が所蔵する根付約370点を中心に、印籠やたばこ入れなどの提げ物約80点、さらに根付に関する文献資料なども合わせて展示しながら、あまり目にする機会がない、これら日本の精美な工芸品の歴史と文化をご紹介します。
主催 | たばこと塩の博物館・日本根付研究会・国際根付彫刻会 | 会場 | たばこと塩の博物館 2階特別展示室 |
---|---|---|---|
開館時間 | 午前10時~午後6時 (入館締切は午後5時30分) |
休館日 | 毎週月曜日 |
入館料 | 一般・大学生 300円(150円) 小・中・高校生 100円(50円) 満65才以上の方 150円(100円)※ 年齢が分かるものをお持ちください。 ※( )内は20名以上の団体料金。 ※障がい者の方は 障がい者手帳などのご提示で付き添いの方1名まで無料。 |
-
「麒麟」
銘:無銘/時代:古典根付/素材:象牙/寸法:10.8cm
個人蔵 -
「松茸狩り」
銘:玉藻/時代:近代根付/素材:木/寸法:3.5cm
個人蔵
-
「按摩」
銘:藻己/時代:近代根付/素材:木/寸法:3.8cm
個人蔵 -
「茶羅紗提げたばこ入れ」
袋の寸法:縦7.3cm×横12.3cm
緒締:ガラス/根付:木(蝸牛に蟻)/銘:自化眼文
たばこと塩の博物館蔵
展示関連講演会
- 4月24日(日)
- 「江戸の小間物屋繁盛記」
棚橋正博(早稲田大学大学院講師)
- 5月15日(日)
- 「稲葉通龍著『装剣奇賞』にみる江戸時代の根付と刀装具」
内藤直子(大阪歴史博物館主任学芸員)
- 5月22日(日)
- 「近代の名工 森田藻己の根付」
渡邊正憲(日本根付研究会会員)
- 6月5日(日)
- 「明治輸出工芸の花形 芝山細工と横浜芝山漆器」
鈴木明子(芝山細工研究家)
- 6月19日(日)
- 特別講演「F.M.ジョネスが愛した根付と洋蘭」
立花礼子(ヴァイオリニスト・F.M.ジョネスの會会員)
大場良一(日本洋蘭農業協同組合参与)
※お二人の講師がそれぞれ講演される予定です。
- 7月3日(日)
- 「骨董市探索 〜失われた時を探して〜」
対談:金子皓彦(日本輸出工芸研究会会長)、竹日忠芳(古美術商)
- ※いずれも午後2時から、3階視聴覚ホールで開催。参加費は無料。
ただし、常設展示のみご覧いただける入館料(大人・大学生100円/小・中・高校生50円)は必要です。 - ※定員は、先着90名(いずれも当日開館時より、整理券を1名につき2枚まで配布します)。
展示関連イベント
- 5月29日(日)
- たばしお寄席「宗珉の滝」
口演:古今亭志ん橋(噺家)
解説:新藤 茂(国際浮世絵学会常任理事)
- 6月12日(日)
- 演奏会「ジョネスその時代と音楽+『NETSUKE』2011 from HARTKE」
出演:立花礼子(ヴァイオリニスト)、山本きよみ(ピアニスト)
- ※いずれも午後2時から3階視聴覚ホールで開催。参加費は無料。
ただし、常設展示のみご覧いただける入館料(大人・大学生100円/小・中・高校生50円)は必要です。 - ※定員は、先着90名(当日開館時より、整理券を1名につき2枚まで配布します)。