過去の特別展
終戦、そして焼け跡からの復興 〜懐かくて新しい商品の復活〜
1945(昭和20)年、長かった戦争は日本の敗戦という形で終結しました。東京は下町や都市部を中心に空襲によって、その多くは焼け野原となっていました。
モノも極端に不足し、合法的な配給では生活が困難であったため、焼け跡には闇市が立ち並びました。そうした混乱の中、人々は立ち上がり、工場なども再建されていきます。1950(昭和25)年頃を境に物資も回り始め、配給から自由販売品へと移行。昭和モダンの流れをくむ、懐かしくも新しいデザインの商品が登場するようになりました。
米軍に接収された銀座の服部時計店(現・和光)
(セイコーミュージアム提供)
空襲を免れた銀座四丁目の服部時計店はP.X.(米兵用の売店)として接収された後、1952(昭和27)年に服部時計店の小売部門を継承した和光の本館となった。