過去の特別展
ウィーン万国博覧会に向けて ~参加への準備と湯島の博覧会~
1871(明治4)年、日本政府はウィーン万国博覧会への参加を決定し、翌年から博覧会の告知、全国の物産調査、出品物の収集などを行っていきました。
博覧会の参加決定と時期を同じくして、日本の天産物(鉱物や水産物、植物、動物など)の収集と古器旧物(歴史的な資料)の保存を目的とした文部省博物局も設置されます。
万国博覧会に先立つ1872(明治5)年には、湯島聖堂を会場とした文部省主催の博覧会が開催され、好評を博しました。
壬申二月(旧暦明治5年2月)澳地利国博覧会出品呼びかけ
渋沢史料館蔵
博覧会事務局から全国へ、ウィーン万国博覧会への出品が呼びかけられた。有志の者は6月末日までに日比谷御門内に設けられた事務局へ申し出るようにと記されている。