
「いっぷく」を彩った工芸品 〜たばこをとりまく脇役たち〜
工芸品としても優れた名脇役の競演
南アメリカ大陸のアンデス地方をふるさととするたばこは、中南米に栄えた古代文明では、神々への供物として儀式などで重要な役割を果たしていましたが、1492年のコロンブスの航海をきっかけに、全世界へと広まっていきました。その過程で、人々が日々の生活の中で感じる緊張感を和らげ、やすらぎのひとときを過ごすための嗜好品として利用されるようになりました。さらに、素材や意匠、装飾にこだわった喫煙具などが生み出され、より豊かな「いっぷく」が楽しまれるようになったのです。
今回の展示では、平成11年(1999)に当館資料の仲間入りをした旧「世界のたばこ工芸館」コレクションの中から、「パイプ」「葉巻(シガー)」「紙巻たばこ(シガレット)」それぞれの喫煙形態にかかわりのある、たばこジャーやシガーボックス、シガレットケースなどをはじめ、灰皿やライター、マッチケースといった資料を紹介します。これらは、パイプなどの喫煙具を主役とするならば、どちらかといえば脇役的な存在ですが、持ち主の趣味・趣向がより強く反映され、工芸品として優れたものも多く存在します。
至福の「いっぷく」を求めて作り出された、多彩な脇役たちの世界をお楽しみください。
◆展示関連講演会
7月7日(日)
「たばこ文化を彩る脇役たち」 講師:半田 昌之(当館学芸部長)
※午後2時から1階視聴覚ホールにて開催。
※参加費無料(ただし、入館料は必要です)。
※定員は80名(当日先着順で、開館時より整理券を1名様につき1枚配布します)。
◆展示解説
6月8日(土)、7月6日(土)
※いずれも午後2時から4階特別展示室で、展示担当学芸員が解説いたします(午後2時までに4階特別展示室入口までお集まりください)。
◆特別上映映画
5月25日(土)、26日(日)
6月1日(土)、2日(日)、9日(日)、16日(日)、
22日(土)、23日(日)、29日(土)
7月13日(土)、14日(日)、15日(月・祝)
「ティファニーで朝食を」 上映時間:114分 1961年作品
監督:ブレイク・エドワーズ 主演:オードリー・ヘプバーン
※いずれも午後2時から1階視聴覚ホールにて上映。
※観覧料無料(ただし、入館料は必要です)。
※定員は先着80名。
主 催 | たばこと塩の博物館 |
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会 場 | たばこと塩の博物館 4階特別展示室 |
開館時間 | 午前10時〜午後6時 (入館締切は午後5時30分) |
休館日 | 毎週月曜日(ただし、7月15日は開館) |
入館料 | 一般・大学生 100円(50円) 小・中・高校生 50円 (20円) ( )は20名以上の団体料金 ※満70歳以上の方は無料(要証明書) |

騎士像形ストライカー
オーストリア

花文ガラス製たばこジャー
エミール・ガレ工房製 1920年ごろ フランス