特別展Exhibition

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「いっぷく」を彩った工芸品 〜たばこをとりまく脇役たち〜

「いっぷく」を彩った工芸品 〜たばこをとりまく脇役たち〜

「いっぷく」を彩った工芸品 〜たばこをとりまく脇役たち〜

「パイプ」「葉巻(シガー)」「紙巻たばこ(シガレット)」といった
喫煙形態にかかわりのある脇役たちをご紹介。
素材や意匠、装飾にこだわって生み出された喫煙具などを使うことで、
人々は、より豊かな「いっぷく」を楽しむようになったのです。

pipe パイプ 喫煙の脇役たち

パイプでの「いっぷく」をより快適で楽しいものにするために、パイプには、クレーやメアシャム、ブライアーをはじめ、陶磁器や金属といった、種々の素材が用いられてきました。その形もシンプルなものから、彫刻などの装飾が施された凝ったつくりのものまでさまざまです。こうしたパイプでの喫煙空間、あるいは時間をさらに豊かなものとするために重要な役割を果たしたのが、「たばこジャー」や、「パイプスタンド」あるいは「パイプレスト」、「タンパー」といった脇役たちです。これらには、素材や意匠に工夫を凝らしたものも多く見られます。

[主な展示品]
・たばこジャー
・パイプスタンド/パイプレスト
・タンパー/ピック
 など

金属製タンパー

金属製タンパー

ペリカン形パイプレスト フランス

ペリカン形パイプレスト
フランス

喫煙図装飾 陶製たばこジャー ドイツ 1910年ごろ

喫煙図装飾
陶製たばこジャー
ドイツ 1910年ごろ

cigar 葉巻(シガー) 喫煙の脇役たち

たばこの葉を筒状に巻いた葉巻を喫煙するときには、保管するための「シガーボックス」や携帯するための「シガーケース」、あるいは吸い口を作るために葉巻の先端を切る「シガーカッター」などの脇役が活躍します。これらの中には、“乾燥を防いで一定の湿度を保つ”や“持ち運べる”といった実用性を兼ね備えながらも、持ち主のこだわりが強く反映されたものが多数存在。独創的な意匠の品々を見ることができます。

[主な展示品]
・シガーボックス/シガーケース
・シガーカッター
 など

ヤギ形灰皿付 金属製シガーカッター

ヤギ形灰皿付
金属製シガーカッター

犬小屋形 木製シガーボックス イギリス

犬小屋形
木製シガーボックス
イギリス

cigar 紙巻たばこ(シガレット) 喫煙の脇役たち

紙巻たばこには、“いつでも・どこでも”たばこを楽しめるという手軽さはあるものの、それ以前の、例えばパイプや葉巻での喫煙を楽しむための重要な要素であった、“ゆとり”といったものが失われていきました。そうした中でも、おしゃれで洗練されたデザインの「シガレットケース」や、応接間にライターや灰皿と合わせて置かれていた豪華な「シガレットボックス」などは、脇役でありながらも、豊かさやこだわりを表現し、また、ファッションの一部としても用いられています。

[主な展示品]
・シガレットケース
・シガレットボックス
 など

エナメル仕上げ金属製シガレットケース イギリス 1930年代

エナメル仕上げ金属製シガレットケース イギリス 1930年代

tabacco たばこ文化のの脇役たち

たばこを楽しむためには、まずはたばこに火をつけなければなりません。その着火のための代表的な道具が「マッチ」と「ライター」です。また、たばこを吸い終わったときには吸い殻と灰が残りますが、それを受けるための道具として「灰皿」が存在します。いずれもたばこ文化の中では脇役的な存在ではありますが、だからこそ、持つ人や使う人のこだわりが強く反映されるものが多く見られるのです。

[主な展示品]
・マッチ入れ/マッチ箱ケース
・ストライカー
・ライター
・灰皿
 など

3匹のサル付磁器製マッチ入れ

3匹のサル付磁器製マッチ入れ

「冬景色」ガラス製灰皿 ドーム兄弟作 フランス

「冬景色」ガラス製灰皿
ドーム兄弟作 フランス

女神アテナ像 金属製ストライカー オーストリア 1930年代

女神アテナ像
金属製ストライカー
オーストリア 1930年代

果物形エナメル仕上げライター EVANS製アメリカ

果物形エナメル仕上げライター
エヴァンス製アメリカ