過去の特別展
おまけ塩の使いみち
塩は食べものだけでなく、工業製品など食べないものにも多く使われています。その使いみちにはどのようなものがあるのか紹介します。
家庭用・食品加工用
味つけにかかせない塩には、防腐(ぼうふ)・滅菌(めっきん)・浸透(しんとう)・脱水(だっすい)などのはたらきもあります。これらを利用(りよう)して、広く食品の加工に使われています。
一般工業(いっぱんこうぎょう)用
塩そのものが持ついろいろな性質(せいしつ)を利用して、身近な工業製品(せいひん)が作られています。皮なめしやイオン交換樹脂(こうかんじゅし)の再生(さいせい)、染料(せんりょう)、合成(ごうせい)ゴム、いろいろな化学薬品(かがくやくひん)の製造(せいぞう)などに使われています。
ソーダ工業用
ソーダ工業とは、原料(げんりょう)の塩(NaCl)を、ナトリウム(Na)と塩素(えんそ)(Cl)に分解(ぶんかい)し、か性(せい)ソーダ(NaOH)やソーダ灰(ばい)(Na2CO3)、塩素ガス(Cl2)、塩安(えんあん)(NH4Cl)などのソーダ製品をつくる工業です。塩は、ソーダ製品に姿(すがた)を変(か)えて、いろいろなものに使われています。
1年間に使った塩はどれくらい?
日本では年間でどれくらいの量の塩が使われているでしょうか? 利用 (りよう)目的や、一人あたりが使う量などについて見ていきましょう。
日本で使われる塩は1年間に約(やく)800万トン。そのうち調味料(ちょうみりょう)として家庭で使われる塩の量(りょう)は、3%にもなりません。食品工業用と合わせても、食べものに使う量は全体の15%以下(いか)です。塩のほとんどはソーダ工業などの工業に使われ、いろいろな工業製品(こうぎょうせいひん)などに姿(すがた)をかえて、私たちの生活を支(ささ)えています。実は食べもの以外(いがい)に使う量の方がずっと多いのです。日本で1年に使われる塩のうち、国内で作られているのは、15%以下(いか)しかありません。
日本で使われる塩は、85%以上を輸入(ゆにゅう)にたよっています。
その多くはメキシコやオーストラリアで作られた天日塩です。
ひとりぶんだと、どれくらい?
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日本で1人が1年間に
使った塩の量(2013年度) -
食べる塩(家庭用・食品工業用)
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食べない塩(一般工業その他・ソーダ工業用)