「役者に首ったけ! 〜芝居絵を楽しむツボ〜」
2011年3月5日[土]〜4月17日[日]
歌舞伎が人気を博した江戸時代、役者はアイドル的存在でした。人々は役者の動向を話題にし、役者の舞台姿のみならず、楽屋でのようすや化粧をしていない素の姿までもが、浮世絵に描かれました。こうした役者を描いた絵は、人気商品として絵草紙屋の店頭を飾っていました。また、団扇絵やおもちゃ絵のように使って楽しむ絵もあり、歌舞伎が人々の日常生活の中にとけ込んでいたことがうかがえます。
当時、歌舞伎の中心地は江戸と上方(京・大坂)でした。現代でも「江戸歌舞伎」「上方歌舞伎」という呼び方があるように、それぞれに特色のある文化が醸成されました。その違いは、江戸と上方のそれぞれで制作された画風の異なる役者絵にも見られます。役者たちは江戸と上方の間を往き来しては舞台に立ち、観客も江戸役者と上方役者の共演を楽しみました。
今回の展示では、役者たちの江戸・上方間の移動や舞台裏のようすに焦点をあてるとともに、芝居を描いた絵をより一層お楽しみいただけるよう、ちょっとした見方の“ツボ”をご用意しました。江戸の人々が夢中になった役者たちの魅力にふれていただければ幸いです。
主 催 | たばこと塩の博物館 | |||||||||
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会 場 | たばこと塩の博物館 特別展示室 | |||||||||
開館時間 | 午前10時〜午後6時 (入館締切は午後5時30分) |
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休館日 | 毎週月曜日(ただし3月21日は開館) 3月22日(火) |
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入館料 |
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