日本とオランダとの正式な通商関係は、慶長14年(1609)に徳川家康が発給した朱印状によって開始された。その貿易は、オランダ国家から特許状を受けたVOC(オランダ東インド会社:Vereenigde
Oost-indische Compagnie)が独占的に行った。VOCが1799年に解散した後も、日蘭貿易は国営化という形で従来と変わらず継続し、そのまま開国を迎えた。 出島(長崎県長崎市)はポルトガル人を隔離するために寛永13年(1636)に築造された人工島であったが、島原の乱(1638年鎮圧)の後に、ポルトガル人が国外へ追放されたことを受け、同18年(1641)に平戸からオランダ商館が移転。以降、安政6年(1859)に閉鎖されるまで、218年間にわたってヨーロッパからの品物や情報、知識をもたらす窓口となった。 |
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