特別展Exhibition

 
1. VOCによる通商 2. 交流と影響 3.シーボルトと川原慶賀 講演会・イベント TOP
第1章 VOCによる通商
日本とオランダとの正式な通商関係は、慶長14年(1609)に徳川家康が発給した朱印状によって開始された。その貿易は、オランダ国家から特許状を受けたVOC(オランダ東インド会社:Vereenigde Oost-indische Compagnie)が独占的に行った。VOCが1799年に解散した後も、日蘭貿易は国営化という形で従来と変わらず継続し、そのまま開国を迎えた。
出島(長崎県長崎市)はポルトガル人を隔離するために寛永13年(1636)に築造された人工島であったが、島原の乱(1638年鎮圧)の後に、ポルトガル人が国外へ追放されたことを受け、同18年(1641)に平戸からオランダ商館が移転。以降、安政6年(1859)に閉鎖されるまで、218年間にわたってヨーロッパからの品物や情報、知識をもたらす窓口となった。
VOC船タイルパネル

zoom VOC船タイルパネル
1625-1650年
アムステルダム国立博物館蔵
初代平戸商館長

zoom 初代平戸商館長
J.スペックス肖像画
作者不明 18世紀
アムステルダム国立博物館蔵

出島図

zoom 出島図 川原慶賀 嘉永3年(1850)頃
長崎歴史文化博物館蔵


阿蘭陀人図

zoom 阿蘭陀人図 作者不明
文化〜文政年間(1804-1830)頃
たばこと塩の博物館蔵
蘭館絵巻「蘭船の入港」

zoom 蘭館絵巻「蘭船の入港」 川原慶賀 19世紀中頃
長崎歴史文化博物館蔵

蘭陀風説書 G.ヘンミィ

zoom 阿蘭陀風説書 G.ヘンミィ 寛政9年(1797)
江戸東京博物館蔵 【国指定重要文化財】
 
VOC紋芙蓉手染付皿

zoom VOC紋芙蓉手染付皿
出島オランダ商館跡出土
日本・肥前 17世紀末〜18世紀初頃
長崎市教育委員会蔵