特別展Exhibition

 
1. VOCによる通商 2. 交流と影響 3.シーボルトと川原慶賀 講演会・イベント TOP
第2章 交流と影響
約250年におよぶ日本とオランダの貿易は、両国の生活や文化にも少なからぬ影響を与えた。17・18世紀のオランダでは、日本の着物やアジアの喫茶文化、また漆器・陶磁器などの工芸品がブームと呼べるほど流行するなど、日本との接触はオランダ、ひいてはヨーロッパ諸国に東洋文化への志向を生むきっかけとなった。一方日本では、ヨーロッパの品物を愛好する「阿蘭陀趣味」の広まりとともに、西洋風の遠近法を用いた浮世絵や洋風画が描かれ、舶来の金唐革・更紗・ガラスで作られた工芸品が大いに人気を博し、さらには蘭学が興隆するなど、さまざまな西洋志向が生まれた。
VOC船タイルパネル

zoom 伊万里風デルフト皿
オランダ・デルフト 1700年頃
ボイマンス・ファン・ベウニンゲン博物館蔵
初代平戸商館長

zoom 「ヤポンス・ロック」を着た
F.ライデッカー肖像画
作者不明 1690年頃
アムステルダム国立博物館蔵

出島図

zoom 金蒔絵葵紋短筒 日本 1600年頃
アムステルダム国立博物館蔵

 
足を洗う女(和紙刷り)

zoom 足を洗う女(和紙刷り)
レンブラント 1658年
ボイマンス・ファン・ベウニンゲン博物館蔵