特別展Exhibition

第33回夏休み塩の学習室 さぐれ!キミのからだの中の塩

1 塩はどこにある?

塩は海水に溶けている

海水中の塩分の割合キミは、海水をなめたことがあるか?海水には塩が溶(と)けているからしょっぱいのだ。

海水には、塩(塩化(えんか)ナトリウム)以外(いがい)にもいろいろなものが溶(と)けている。溶けているものを全部合わせた濃(こ)さは約(やく)3.4%だ。溶けているものの割合(わりあい)は左上の円グラフのようになっている。
「溶けていないもの(砂(すな)やゴミなど)と液体(えきたい)とを分ける」、「水だけを水蒸気(すいじょうき)にして取(と)り除(のぞ)く」というふたつの方法を使って、順番(じゅんばん)に、海水から塩以外のものを取り除いていくのが塩づくりだ。日本では、ろ過(か)・濃縮(のうしゅく)・結晶(けっしょう)・脱水(だっすい)の4工程(こうてい)で、海水から塩を取り出しているぞ。

海水から塩ができるまで〔現在(げんざい)の製塩工場(せいえんこうじょう)〕

※輸入(ゆにゅう)した天日塩(てんぴえん)を原料(げんりょう)とするなど、これ以外(いがい)の方法で作られる塩もあります。

  • ①海水の中の塩は

    1リットルに30グラムくらいの割合(わりあい)で、溶(と)けています。

  • ②ろ過(か)され

    ゴミや砂(すな)や微生物(びせいぶつ)などがこしとられます。ろ過(か)が不十分(ふじゅうぶん)だと塩に色がつきます。

  • ③濃縮(のうしゅく)され

    イオン交換膜(こうかんまく)という特殊(とくしゅ)な膜(まく)と電気の力で塩分が集められて、海水の約(やく)6倍の濃(こ)い塩水になります。

  • ④結晶(けっしょう)にされ

    水が蒸発(じょうはつ)して出ていき、塩が結晶(けっしょう)になってあらわれます。

  • ⑤脱水(だっすい)されて

    脱水機(だっすいき)で、塩の結晶(けっしょう)についていた水やにがりが取(と)り除(のぞ)かれます。脱水(だっすい)の度合(どあ)いで、水分、純度(じゅんど)が決まります。

  • ⑥できあがります

    (ふくろ)や箱、ビンなどに入れられ、船やトラックでお店に運ばれて、みんなの家にとどきます。