海水には、塩(塩化(えんか)ナトリウム)以外(いがい)にもいろいろなものが溶(と)けている。溶けているものを全部合わせた濃(こ)さは約(やく)3.4%だ。溶けているものの割合(わりあい)は左上の円グラフのようになっている。
「溶けていないもの(砂(すな)やゴミなど)と液体(えきたい)とを分ける」、「水だけを水蒸気(すいじょうき)にして取(と)り除(のぞ)く」というふたつの方法を使って、順番(じゅんばん)に、海水から塩以外のものを取り除いていくのが塩づくりだ。日本では、ろ過(か)・濃縮(のうしゅく)・結晶(けっしょう)・脱水(だっすい)の4工程(こうてい)で、海水から塩を取り出しているぞ。
※輸入(ゆにゅう)した天日塩(てんぴえん)を原料(げんりょう)とするなど、これ以外(いがい)の方法で作られる塩もあります。
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1リットルに30グラムくらいの割合(わりあい)で、溶(と)けています。
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ゴミや砂(すな)や微生物(びせいぶつ)などがこしとられます。ろ過(か)が不十分(ふじゅうぶん)だと塩に色がつきます。
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イオン交換膜(こうかんまく)という特殊(とくしゅ)な膜(まく)と電気の力で塩分が集められて、海水の約(やく)6倍の濃(こ)い塩水になります。
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水が蒸発(じょうはつ)して出ていき、塩が結晶(けっしょう)になってあらわれます。
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脱水機(だっすいき)で、塩の結晶(けっしょう)についていた水やにがりが取(と)り除(のぞ)かれます。脱水(だっすい)の度合(どあ)いで、水分、純度(じゅんど)が決まります。
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袋(ふくろ)や箱、ビンなどに入れられ、船やトラックでお店に運ばれて、みんなの家にとどきます。