特別展Exhibition

第33回夏休み塩の学習室 さぐれ!キミのからだの中の塩

4 データで見る塩

塩の使いみち

家庭用・食品加工用
味つけにかかせない塩には、防腐(ぼうふ)・滅菌(めっきん)・浸透(しんとう)・脱水(だっすい)などのはたらきもあります。これらを利用(りよう)して、広く食品の加工に使われています。
一般工業用
塩そのものが持ついろいろな性質(せいしつ)を利用して、身近な工業製品(せいひん)が作られています。皮なめしやイオン交換樹脂(こうかんじゅし)の再生(さいせい)、染料(せんりょう)、合成(ごうせい)ゴム、いろいろな化学薬品(かがくやくひん)の製造(せいぞう)などに使われています。
ソーダ工業用
ソーダ工業とは、原料(げんりょう)の塩(NaCl)を、ナトリウム(Na)と塩素(えんそ)(Cl)に分解(ぶんかい)し、か性(せい)ソーダ(NaOH)やソーダ灰(ばい)(Na2CO3)、塩素ガス(Cl2)、塩安(えんあん)(NH4Cl)などのソーダ製品をつくる工業です。塩は、ソーダ製品に姿(すがた)をかえて、いろいろなものに使われています。

塩の生産量(せいさんりょう)と消費量(しょうひりょう)

日本で使われる塩は1年間に約(やく)900万トン。そのうち調味料(ちょうみりょう)として家庭で使われる塩の量(りょう)は、3%しかありません。食品工業用(しょくひんこうぎょうよう)と合わせても、食べ物に使う量は全体の15%くらいにもなりません。塩のほとんどはソーダ工業などの工業に使われ、いろいろな工業製品(こうぎょうせいひん)などに姿(すがた)をかえて、私たちの生活を支(ささ)えています。実は食べ物以外(いがい)に使う量の方がずっと多いのです。このように使われる塩のうち、国内で作られているのは、15%くらいしかありません。

塩の輸入(ゆにゅう)

日本で使われる塩は、約(やく)85%を輸入(ゆにゅう)にたよっています。その多くはメキシコやオーストラリアで作られた天日塩です。

塩生産国ベスト10(2008年)