特別展Exhibition

高野潤写真展 インカとアンデス原産植物

15〜16世紀にペルーのクスコを中心にして栄えたインカ帝国は、マチュピチュをはじめとした数々の遺跡を残しました。本写真展では、それらのインカ、あるいはプレ・インカ(インカ以前)の遺跡をはじめ、インカが崇めた氷雪の峰々や高原の大自然、あるいはインカ時代からの伝統を残す祭り、山村風景などのほか、インカやアンデスの人たちを応援し続けてきた豊富な原産系植物を紹介してあります。天空の時間で流れる遺跡、自然、人、家畜、植物、それらを輪とした大インカの世界に触れていただけたらと思います。

高野 潤

高野 潤(たかの・じゅん)
1947年 新潟県生まれ。写真家。
1972年 写真学校卒業。
1973年からペルーやボリビア、コロンビア、エクアドルなどの南米諸国に通い続け、インカの遺跡をはじめ、アンデスやアマゾン地方の大自然、人びとの生活を撮り続けている。
主な著書や写真集として、『アンデス大地』(山と渓谷社、同書はフランス、イタリア、スイスにて各国語出版される)、『アンデス家族』(理論社)、『アンデス』(集英社)、『インカを歩く』(岩波新書)、『アマゾン源流生活』(平凡社)、『アマゾンの森と川を行く』『マチュピチュ 天空の聖殿』(いずれも中公新書)などのほか、最新刊に『インカの食卓』(平凡社)がある。
2006年(5〜6月)には、キヤノンギャラリーS(東京都港区)にて写真展「天空のインカ」を開催している。
Photo

霜や天日に晒したジャガイモを足で踏んで脱水化し、冷凍乾燥食品のチューニョが完成する