この塩田(えんでん)では、1年間に約(やく)100mmしか雨が降(ふ)らない。砂漠(さばく)のような乾燥(かんそう)した気候(きこう)なので、太陽と風の力だけで海水から水を蒸発(じょうはつ)させ、塩を作ることができる。海水は、約2年かけていくつもの蒸発池を移動(いどう)し、結晶池(けっしょういけ)で塩の結晶になる。蒸発池と結晶池をあわせると、東京都23区くらいの広さだ。できた塩は船で日本に運ばれ、おもにソーダ工業に使われ、わたしたちの生活を支えている。オーストラリアでできた天日塩(てんぴえん)も同じように使われるぞ。
日本で使われる塩は、約(やく)85%を輸入(ゆにゅう)にたよっています。その多くはメキシコやオーストラリアで作られた天日塩です。