特別展Exhibition

第32回夏休み塩の学習室 買い物ゲームで塩さがし! 2010年7月17日(土)〜8月31日(火)

変身レベル3 ソーダ工業用 塩を変身させてから使う

ここからはちょっとむずかしいぞ。ソーダ工業は、塩を変身させる工業のことだ。塩が変身してできるか性ソーダ、塩素、ソーダ灰、つまり、もとの塩とはちがう薬品を何に使うかという話だ。作る途中で変身した塩を使っても、できた品物には塩がのこってないこともあるぞ。

くわしくは…
むずかしいと思う人は、下の説明(せつめい)は読まなくてもいいが、塩が変身してできる「塩とはちがうもの」がいろいろなことに使われるので、塩のまま使われるわけじゃないということだけ、おぼえておいてくれたまえ
ソーダ工業とは…
塩は、じつは塩素(えんそ)とナトリウムという2つのものが合体してできている。この2つを分解(ぶんかい)して、「ソーダ製品(せいひん)」に作り替(か)えるのがソーダ工業だ。代表的なソーダ製品は、「か性(せい)ソーダ」「塩素」「ソーダ灰(ばい)で、塩は「ソーダ製品」に姿(すがた)を変え、工業用の基礎原料(きそげんりょう)として、いろいろな製品づくりに役立っているのだ。1年間に使う塩の約(やく)80%はこのソーダ工業に使うんだぞ。
電でん解かい法ほうでできるか性ソーダと塩素
塩を水にとかして電気の力で分解すると、か性ソーダ(水酸化(すいさんか)ナトリウム)と塩素ができるぞ。副産物(ふくさんぶつ)として水素(すいそ)もできる。
◎がソーダ製品、○は副産物だ。
か性ソーダ
塩素
アンモニアソーダ法でできるソーダ灰
塩水とアンモニアを混(ま)ぜて、そこに二酸化炭素(にさんかたんそ)を吹(ふ)きこむと重曹(じゅうそう)(重炭酸(じゅうたんさん)ナトリウム)ができる。さらに重曹を焼くとソーダ灰(炭酸ナトリウム)ができる。副産物として、塩(えん)カル(塩化(えんか)カルシウム)や塩安(えんあん)(塩化アンモニウム)もできるので、それもいろいろな用途(ようと)に使われる。
ソーダ灰

塩は「か性ソーダ」「塩素」「ソーダ灰」に変身してから、いろんな品物を作るのに使われるよ。何回も変身してるから、変身レベル3だよ。

「塩の使いみち」へもどる