特別展Exhibition

第32回夏休み塩の学習室 買い物ゲームで塩さがし! 2010年7月17日(土)〜8月31日(火)

変身レベル3 ソーダ灰(炭酸ナトリウム)に変身させてから使う

ガラス

コップは、ガラスでできてるよ。
窓やかがみなど、ガラスでできてるものなら、みんな同じ使いかただよ。
ガラスは、ケイ砂と石灰石に、塩が変身してできるソーダ灰を混ぜて熱して作る。平らにのばすと、建物や乗り物の窓に使う板ガラスになる。飲み物やジャムなどのビン、食器 など、いろいろな形にもできる。蛍光灯や電球、テレビの液晶パネルもガラスでできている。

このカップは、ホーローでできてるんだって。
ホーローでできているものなら、みんな同じ使いかただよ。でも、ホーローってなに?
ホーローは、鉄に、ガラスのうわぐすりを高温で焼きつけたものだ。つまり、鉄とガラスでできている。ガラスのうわぐすりに、塩が変身してできるソーダ灰が入っている。なべや食器が多いが、ホーローでできた洗面台や浴槽もあるぞ。

ほかにも…こんなものにソーダ灰が使われる

鋼鉄でできているもの部品がガラスでできているもの
「ソーダ」というのは、ソーダ灰(炭酸ナトリウム)や重曹(じゅうそう)(重炭酸(じゅうたんさん)ナトリウム)などの古い呼(よ)び名だ。ガラスやせっけんには、古代から、海藻(かいそう)を焼いた灰(はい)や、特別(とくべつ)な湖でしかとれない天然(てんねん)ソーダが使われていた。天然ソーダは貴重(きちょう)だったので、ガラスやせっけんはとても値段(ねだん)が高く、だれもが使えるものではなかった。1791年に塩からソーダを作るルブラン法(ほう)が発明され、1861年にはさらに安い値段で塩からソーダを作るソルベー法が発明されたので、ソーダが大量(たいりょう)に安くできるようになった。それまで宝物(たからもの)だったガラスは日用品になり、せっけんが広まって伝染病(でんせんびょう)も減(へ)った。今、みんなが便利(べんり)にくらせるのも、塩からソーダを作る発明のおかげなのだ。
「ソーダ工業用」へもどる