- 「ソーダ」というのは、ソーダ灰(炭酸ナトリウム)や重曹(じゅうそう)(重炭酸(じゅうたんさん)ナトリウム)などの古い呼(よ)び名だ。ガラスやせっけんには、古代から、海藻(かいそう)を焼いた灰(はい)や、特別(とくべつ)な湖でしかとれない天然(てんねん)ソーダが使われていた。天然ソーダは貴重(きちょう)だったので、ガラスやせっけんはとても値段(ねだん)が高く、だれもが使えるものではなかった。1791年に塩からソーダを作るルブラン法(ほう)が発明され、1861年にはさらに安い値段で塩からソーダを作るソルベー法が発明されたので、ソーダが大量(たいりょう)に安くできるようになった。それまで宝物(たからもの)だったガラスは日用品になり、せっけんが広まって伝染病(でんせんびょう)も減(へ)った。今、みんなが便利(べんり)にくらせるのも、塩からソーダを作る発明のおかげなのだ。