芝山細工は蝶貝、アワビ貝、珊瑚、象牙、鼈甲等を用いて漆器や象牙面に花鳥や人物等の文様を描くものである。文様が仕上げ面より浮き上がっているのが螺鈿と異なる。芝山細工は、文化・文政(1804〜30)頃、上総国芝山(現 千葉県芝山町)で大野木専蔵が考案し、江戸において活躍していたが、安政6年(1859)の横浜開港後は、外国人向けの作品が多く作られるようになり、明治以降は横浜において衝立や飾棚等の大形家具も制作されて欧米諸国に輸出された。
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「飾棚」(展示期間 : 4月29日〜5月29日)
明治時代 幅123.5×奥行37.0×高さ204.0cm -
「花鳥図屏風」(展示期間 : 5月31日〜7月3日)
明治時代 幅226.0×高さ175.0cm
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「富士山に雉図飾額」
明治時代
幅46.5×高さ62.5cm -
「人物図チョコレート箱」
明治時代
幅19.5×奥行14.5×高さ7.5cm -
「将棋駒形花蝶図箱」
明治時代
幅14.3×奥行19.5×高さ11.5cm