特別展Exhibition

特別展 華麗なる日本の輸出工芸 −世界を驚かせた精美の技

日本の輸出漆器

安土桃山時代の南蛮貿易を通じて日本の漆器は、東南アジアや遠くヨーロッパへと輸出された。慶長14年(1609)にオランダ東インド会社との交易(日蘭貿易)が始まると、さらに高い評価を得て輸出が増加した。京都や長崎で注文に応じて制作された漆器は、ヨーロッパで大変人気を呼び、「ジャパン」という言葉が日本の漆器を意味するほどであった。明治維新後は、駿河(現 静岡県清水市)や横浜、さらに会津(現 福島県会津市)などで作られた漆器が大量に海外へ輸出された。

扇面散し図蒔絵箪笥
「扇面散し図蒔絵箪笥」 明治時代
幅24.0×奥行11.0×高さ29.5cm
花鳥風景図蒔絵宝石箱
「花鳥風景図蒔絵宝石箱」 明治時代
幅37.0×奥行20.8×高さ9.3cm
蒔絵長手箱
「蒔絵長手箱」3点 明治〜大正時代
左: 「団扇と扇図蒔絵長手箱」
幅10.5×奥行30.5×高さ7.5cm
中: 「藤に雀図蒔絵長手箱」
幅11.0×奥行39.0×高さ8.5cm
右: 「花鳥図蒔絵長手箱」
幅12.0×奥行34.0×高さ8.2cm
横浜青貝細工人物図写真アルバム
「横浜青貝細工人物図写真アルバム」 明治時代
幅35.5×縦27.5×厚さ6.0cm